『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』が配信されているサービスは見つかりませんでした
雪森りんごは元気な小学生の女の子。今日は、お父さんのお手伝いでWishのコンサートが行われる会場までアップルパイの移動販売に来ている。Wishはりんごにとって憧れのアイドル。コンサートのチケットが買えなかったりんごはどうしてもWish会いたくて自家製のアップルパイを差し入れに会場に入ろうとするが、警備員にあっさりと追い出されてしまう。それでもなんとか会場に入る事ができたりんごは、そこで笹原名月と高城レイラの2人の女の子と出会う。するとそこに、3匹の不思議な動物がやってきて・・・
りんごの家は大人気のアップルパイ屋さん。りんごのおとうさんが作るアップルパイはお客さんにもおいしいと評判で、たちまち売り切れてしまうほど。今日もあっという間に売り切れてしまい、おとうさんは翌日の仕込みを始めていた。その頃、りんごの部屋ではりんご、レイラ、名月と魔ペットのセイ、ダイ、リョクが昨日の出来事について話をしてた。しばらくして、一仕事終えたセイが水を飲みに厨房にやってきた。誰もいない厨房、そこでセイが目にしたのは明日のために仕込みを終えたたくさんのアップルパイだった。とても香ばしくてきらきらと輝くおいしそうなアップルパイを目の前に、食べたい気持ちを抑えようと必死にこらえるセイだったが・・・
りんごたちのクラス担任の熱井太郎先生。今日も朝からアツい熱井先生は「翌日の遠足でクラスのトレードマークになる物を作ろう!」と提案する。しかし、生徒たちは誰も聞いてくれない。それでもあきらめない熱井先生。今度は「みんなのハンカチを縫い合わせてクラスの旗を作ろう!」と提案する。ところが、生徒たちはハンカチだけを置いて帰ってしまった。そんな様子を見てお手伝いを申し出るりんご、レイラ、名月の三人だったが、先生は「ハートを託されたんだ」と言って一人ハンカチを縫い合わせていく。しばらくして、忘れ物を取りに教室に戻ったレイラは、熱井先生が縫っていたハンカチの旗を見つける。今にもほどけてしまいそうなヘロヘロな旗を見たレイラは自分の家に持って帰って縫う事にしたのだが・・・
名月の家を訪れたりんごとレイラは、家の前で名月のおじいさんとおばあさんに会う。どうやら二人は急用で出かけなければならないらしい。二人を見送る名月におばあさんは、踊りのお師匠様が反物を取りに来るからと伝える。名月は呉服屋さんの娘で両親は外国で仕事をしている。そのため今はおじいさんとおばあさんと名月の三人で暮らしているのだ。そんなことを話していた名月たちに「ごめんくださいまし」と玄関から声が聞こえる。名月が急いで玄関に向かうとそこには、お踊りのお師匠古林幸恵が立っていた。きちんと挨拶をして出迎えた名月だったが、突然「喝!」とお説教が始まった!
りんご、レイラ、名月の三人はセティデパートにやってきた。目的はWishの巨大ポスターだ。魔ペットのセイ、ダイ、リョクも初めてみるデパートに興味津々の様子。それもつかの間、突然リョクの悲鳴が!みんなが振り返ると、元気いっぱいの男の子がリョクのしっぽを掴んで振り回していた!あわててリョクを助ける名月だった。この男の子の名前ははやた君、どうやら迷子なったらしい。辺りを探してもお母さんの姿が見えないので、りんごたちはとりあえずはやた君を迷子センターに連れて行く事に。迷子センターに着いたりんごたちは、早速はやた君を預けようとするが、いつの間にか居なくなってしまい・・・
浮かない表情で空を見上げているおとぎの国の女王。ハピネストーンがなかなか集まらない事を心配しているのだ。それでも女王は、きっとリルぷりったちが頑張ってくれていると微笑むのだった。一方その頃、りんごの家では、りんご、レイラ、名月の三人がお笑い番組に夢中になって笑い、WishのCMを見ては大はしゃぎ・・・とてもまじめな雰囲気ではない。お目付役の魔ペットたちもすっかりくつろぎモード。すると、りんごたちの持っているシュシュがきらりと光った。それを見て魔ペットたちはハッとする。「こんな事をしている場合ではない!」「人間を幸せにしておとぎの国を救わなくては!」決意に燃える魔ペットたちは、りんごたちのひめっぷりをもっと上げるためにプリンセンス修行を始めると言いだした!
りんごたちのクラスメイト、早乙女光太郎(さおとめこうたろう)が風邪で学校を休んだ。でも、本当は家でヴァイオリンの発表会の練習をしているらしいのだ。その日の帰り道、りんごたちの話題は早乙女君の話第で持ちきり。ヴァイオリンのプロを目指している事を知ったりんごたちは、「有名人だ!」「今のうちにサインを貰っておこう!」などなど、みんなで話をしている。ところが、そこに聞きなれない声が加わっている事に気づいたりんごたち。なんとそこには、以前りんごたちを助けてくれた不思議なウサギがいたのだ。ウサギの名は「クリス」。クリスはおとぎの国の者で、リルぷりっのハピネストーン集めに協力するためにやって来たのだと言う。そして、クリスは近くの植え込みから何かを取り出すと、それをりんごに手渡した。それは「SAOTOME」の文字が刻まれたヴァイオリンケースだった。
CDショップの前でにらみ合うWishファンのつぐみとりんごたち。理由は、残り一枚だったWishとの握手チケットを手に入れられなかったから。「あんたたちのせいでWishに会えなかったじゃない!」「それはこっちのセリフ!」と言い争うりんごたち。話はどんどん違う方向に進み、どっちが先にWishにサインを貰えるのかという勝負をする事になってしまう。それから、色々な方法でサインを貰おうとするつぐみとりんごたち。しかし、なかなかサインを貰う事ができない。「Wish・・・・・・あと二日しかないのに・・・」すっかり落ち込んでしまったつぐみ。どうやら、つぐみにはどうしてもWishのサインを貰わなければならない理由があるようだ・・・
ある日、名月は友だちのタケシから自分のサッカーチーム「花咲キッカーズ」の試合に助っ人として出てほしいと頼まれる。聞けば、タケシのチームはまだ一度も試合に勝った事がないと言う。しかも、今度の試合を最後に解散するので、絶対に負けたくないのだと。それでも名月は「わたしは関係ないわ」と頼みを断ろうとするが、「女の子に助っ人なんて」と笑う他の選手たちに黙っていられなかった名月は、スポーツ万能の実力を披露して男の子たちの度肝を抜いてしまう。結局助っ人は引き受ける事に・・・。ところが、試合も近づいてきたある日。チームメイトのマモルが名月に今度の試合の出場を辞退してもらいたいと頼んできたのだった。
魔ペットのセイがカナリアのランちゃんに恋をした。セイはあの手この手でランちゃんの気を引こうとするが、なぜかランちゃんは応えてくれない。その様子を陰から見守っていたりんごたち。りんごたちはセイの傍らでため息をつくおじいさんが気になっていた。おじいさんの名前は岡正樹(おかまさき)。近所で俳句の会をやっている。どうやらランちゃんが応えてくれないのは、岡さんに原因があるらしいのだ。実は、岡さんは良い俳句を思いつく事ができなくて悩んでいるのだ。岡さんによれば、良い俳句を詠むととてもきれいな声で歌ってくれるランちゃんも最近ではさっぱりなのだとか・・・。そう言って落ち込む岡さんを何とか元気づけようと、りんごたちは俳句作りのお手伝いをする事に。果たして、ランちゃんの歌声を再び聴く事はできるのか?そしてセイの恋の行方は?
レイラのご近所に住む仲良しのお姉さんが結婚する事になった。お姉さんの招待で結婚式に出席するレイラは、りんごと名月にも式に出てほしいとお願いをする。「どうしてわたしたちに?」と不思議に思うりんごたちだけど、話を聞いてビックリ!なんと、お婿さんは熱井先生だったのだ!熱井先生の希望で、りんごと名月は花嫁さんのベールを持つベールガールを担当する事に。一方のレイラは、熱井先生の用意したプレゼントを花嫁さんに届けるという大事な役目を頼まれていた。どんなプレゼントなのか?気になるりんごと名月に熱井先生は一枚の写真を見せた。すると、そこにはと熱井先生と一緒に写る超巨大な靴が!その大きさにビックリするりんごたち。その靴は花嫁さんのサイズにぴったりだと熱井先生は言っているけど・・・
りんごと早乙女君が言い争っている。「お父さんのアップルパイは世界一」というりんごに早乙女君は、簡単に世界一になれるはずがないと言うのだ。それでも世界一だと言い張るりんご。すると早乙女君は、今度開催されるアップルパイ選手権で、もしもりんごのお父さんが優勝したら、そのアップルパイは世界一だと認めてあげると言いだしたのだ。りんごは家に帰ると、さっそくお父さんに選手権に出てほしいとお願いをする。でも、何度お願いしてもお父さんは大会には出ないと言うばかり。次の日、お父さんが大会に出ない事をりんごたちが話していると、そこに早乙女君がやってきて、またまた言い争いになってしまう。お父さんは自信がなくて逃げたのでは?という早乙女君の言葉にりんごは、ついつい「お父さんは絶対に出るもん!」と言い返してしまうのだった。
謎のアイドルユニットとして話題になっている「リルぷりっ」。いつの間にか注目されている事にビックリのりんご、レイラ、名月の三人。それでも「これからもっともっと頑張ってみんなを幸せにしようね!」とあらためて決意をする。セイ、ダイ、リョクもその姿に満足そうだ。ところが、肝心のひめチェンに必要なお着替えカードが残り一枚しかない事に気づき魔ペットたちは大慌て!「あと一回しかひめチェン出来ないの?」とりんごたちも不安な様子。するとそこにクリスがあらわれた。クリスはりんごたちにWishのメッセージを届けに来たのだ。そのメッセージの内容とは、今度のコンサートにゲストとして出演してほしいというもの。残っているカードは一枚だけ。こうなったら、Wishのコンサートで大量のハピネストーンをゲットして一気におとぎの国を救っちゃおう!と張り切るりんごたちだけど・・・
最後のカードを使ってしまったりんご、レイラ、名月の三人は、おとぎの国に来ていた。女王様にカードが無くなったことを報告する魔ペットを見てりんごたちも不安な様子。そんなりんごたちに女王様は優しく言葉をかけてあげるのだった。女王様からおとぎの国のハピネストーンが前より増えている事を聞いて、りんごたちも笑顔に。しかも、女王様は、がんばっているりんごたちにご褒美を用意してくれていたのだ。女王様に呼ばれて出てきたのは妖精のルゥちゃん。なんと、おとぎに国をルゥちゃんが案内してくれるという。ルゥちゃんに案内されてりんごたちがやってきたのは、たくさんのドアが並ぶ不思議な部屋。ここにあるドアはおとぎの国の色々な場所につながっているという。りんごたちがさっそくドアを開けてみると・・・
りんごたちのクラスメイト、岡本天子(おかもとてんこ)ちゃんはマジックが大好きな女の子。そんな天子ちゃんは、世界的に有名なマジシャンの清風(きよかぜ)セイフーにあこがれている。そして明日は、そのセイフーのマジックショーが開催されるという。そのマジックショーではアシスタントを募集していて、なんと天子ちゃんは、そのアシスタントになって出演しようと思っているのだ。そんな天子ちゃんをりんごたちも応援しに行く事に。そして次の日、マジックショーの会場にやってきた天子ちゃんとりんごたち。しかし、「子どもはダメだよ」と、警備員のおじさんに止められてしまう。しかも、セイフーのマネージャーにも「お子様にセイフーのアシスタントはムリムリ」と言われてしまい、追い返されてしまったのだ。それでもあきらめられない天子ちゃんは・・・
レイラのパパが働いている会社、クリスタルシューズの新作発表会にやってきたりんごたち。案内役の落合久美(おちあいくみ)さんに連れられて入った会場はWishのリハーサルの真っ最中だった。靴を片手に次々にポーズを決めるWish。りんごたちもほかのモデルさんたちもそんなWishに夢中。するとそこにど派手な衣装を着た女の人がやってきた。彼女は、久美さんの先生で世界的に有名なデザイナーの猪狩美央(いかりみお)。美央のデザインする靴は、どれもこれもとんでもないデザインのものばかり。モデルさんたちは、その靴を履いてリハーサルを行うけど、美央はモデルさんたちに怒ってばかり。そんな美央にモデルさんたちは・・・
りんご、レイラ、名月の三人は、魔ペットたちといっしょに海水浴を楽しんでいた。そんなみんなの前にとつぜんあらわれた女の子のリリちゃん。その姿を見てみんなはビックリ!なんとリリちゃんは人魚だったのだ!おとぎの国の住人”おとぎちっくる”のリリちゃんは、人魚姫の海で暮らしていたけど、とつぜん開いた謎の穴に落っこちて人間の世界にやってきたのだという。信じられないような様子でリリちゃんの話を聞くりんごたち。とにかく、リリちゃんをおとぎの国へ帰してあげようとりんごたちは相談をするものの、謎の穴も消えてしまっていてどうしたらいいのかまったく分からない。そんなりんごたちをよそにリリちゃんは・・・
レイラのパパ、マルコ・パパロンチーノはクリスタルシューズの支店長さん。そのパパが海外から帰ってきた。空港でパパと再会したレイラは、パパから日本に戻ってきた理由を聞かされる。じつは、新作ブーツのポスターのモデルをリルぷりっお願いしようとしているらしい。ドキッとするレイラ。撮影のときにはレイラにも会わせてあげるからというパパに苦笑いするしかない・・・。リルぷりっを探すのはパパの部下のトマゾ・リゾット。トマゾは、すぐにリルぷりっを見つけられると自信満々だ。なんでも、トマゾのメモ帳にはリルぷりっの秘密の情報が全部書かれているというのだ。これさえあれば大丈夫とトマゾはリルぷりっを探しに街へ。トマゾの事が気になるレイラは、りんご、名月といっしょにトマゾのリルぷりっ探しについて行く事に・・・
夏休みの夕方、学校へ向かうりんごたち。今日は学校できもだめしが。きもだめしは、五人一組のグループで行われる。りんごたちは、りんご、レイラ、名月の三人と早乙女君と内木美々子(うちきみみこ)ちゃんの五人でまわる事に。ところが美々子ちゃんの姿が見えない。辺りを見てみると、真夏だというのに真冬のコートを着て、片隅でガタガタ震えている美々子ちゃんがいた。美々子ちゃんはとっても怖がりで、きもだめしなんて絶対無理だというのだ。それでも美々子ちゃんをはげまして校舎の中へ入って行くりんごたち。校舎の中は真っ暗で不気味だ・・・。おそるおそる廊下を進んで行くりんごたち。するととつぜん、美々子ちゃんが悲鳴をあげた!変な音が聞こえるといって震えている美々子ちゃん。りんごたちも耳をすましてみるとかすかに足音が聞こえてくる。しかも足音はりんごたちについてきているようで・・・
今日はWishとコンサート。みんなによろこんでもらおうとりんごたちは公園で歌の練習をしている。一方、魔ペットのセイ、ダイ、リョクもりんごたちを応援しようと練習に気合が入っている。そんなセイたちの様子を見にきたクリス。セイの踊りはますます激しくなっていく。そして、ターンを決めようとしたその時、なぜか足元に落ちていたバナナの皮でセイは足を滑らせて空中にふっ飛んでいってしまう。セイを助けようとしたダイとリョクも同じく足を滑らせてしまい、空中で衝突した三匹はそのまま落っこちて気絶してしまう。そんなさ三匹を「大丈夫か・・・?」と心配そうに見守るクリス。なんとか気がついたセイ、ダイ、リョクだったけど、記憶がなくなってしまったようで・・・
りんごのお母さんは、友だちのトモコさんの赤ちゃんのアイちゃんを預かることになった。かわいらしいアイちゃんに、妹みたいとりんごも弟たちも大喜び。アイちゃんもお母さんに抱っこされてごきげん。しかし、アイちゃんを寝かせようと手を離すと、なぜかとたんに泣いてしまうのだった。これでは、とても家事が出来そうにない・・・。困ったお母さんに、りんごは自分が代わりに家事をやると言い出した。とは言ったものの、料理、洗濯、掃除に弟たちの世話、さらに夏休みの宿題とやることはたくさん。想像しただけでも大変そうで、いきなり弱音を吐いてしまうりんご。そこへやってきたレイラと名月。りんごのたのみで、レイラは掃除、名月は洗濯、りんごはキッチンでお昼ごはんの支度をすることに。それを見ていた魔ペットたちもりんごたちを手伝おうとするが・・・
夏休みももう少しで終わり。りんごたちは、熱井先生が出した夏休みの宿題のことを話していた。その宿題の内容とは、ホットな『熱い夏の思い出』を提出するというもの。りんごもレイラも名月もそれぞれに考えた『熱い夏の思い出』を見せていると、そこにクラスメイトの女の子がやってきた。フリフリファッションのお人形さんのような女の子。星野桃花(ほしのももか)ちゃんだ。「桃花ちゃ~ん」と呼ぶりんごに「ごきげんよう」と優雅にこたえる桃花ちゃん。りんごたちにやさしい笑顔を見せる桃花ちゃんだけど、どこか元気がなさそう。話を聞いてみると、熱井先生の宿題に熱い絵を描こうと思っているけどが全然できなくて困っているのだという。悩む桃花ちゃんに、自分が熱くなれる大好きなものを描いてみたら?と提案するりんごたち。桃花ちゃんの好きなものっていったい?
商店街のはずれにあったボロボロのお店が、ある日突然、ポップでキュートなお菓子の家になってしまった。あまりの変わりっぷりにビックリのりんごたち。魔ペットたちによると、このお菓子の家は、おとぎの国から人間界に落っこちてきてしまったものらしいのだ。すでに、お店の周りにはたくさんの子どもが集まってお菓子でできた壁や柱を食べている。りんごたちも思い思いにお菓子の家を食べはじめ、あまりのおいしさに夢中になってしまう。すると突然、大きなどなり声が。おそるおそる見てみると、そこにはとても怖そうなおばあさんが立っていた。そして、そのおばあさんに呼ばれて出てきたのはなんと、おとぎ話『ヘンゼルとグレーテル』に出てくるグレーテルだったのだ。そして、おばあさんを手伝うグレーテルに、りんごたちは「魔女からわたしを助けて!」とお願いされてしまう。本当におばあさんは魔女なのだろうか?そして、一緒にいるはずのヘンゼルはいったいどこに行ってしまったのだろうか?
名月の家で開かれるお月見パーティーに招待されたりんごとレイラ。このパーティは、ずっと昔から続く笹原家の伝統行事なのだ。むかし、笹原家の女の子は、このお月見パーティーで許嫁(いいなずけ)を決める事になっていたのだという。「お嫁に行っちゃうの?」と心配するりんごとレイラ。魔ペットたちもそれは一大事だ!と大あわて。ところが名月は、そんなのずっと昔の話だから大丈夫と、全然平気な様子。そして迎えたパーティーの日。名月の家には、りんごとレイラの他に、七光ツヨシ、木崎ナルシ、鷲尾タクヤ、そして、超名門の柚子小路家の坊ちゃん、柚子小路栗麻呂が招待されていた。こうして、お月見パーティーは始まったのだが・・・
りんご、レイラ、名月は、夕方に行われるWishとのステージに向け、公園で歌の練習をしていた。するとそこへ金田ハジメ、明智省吾、大江戸南太の三人がやってきて、突然「リルぷりっの正体はおまえたちだ!」と言ってきたのだ。金田たち花咲少年探偵団の三人は、今までのデータから推理した結果、りんごたちがリルぷりっで間違いないということになったらしい。本当にバレちゃったのかと不安になるりんごたち。ちがうよ!と言ってその場を離れようとするが、金田たちに通せんぼされてしまう。自分たちがリルぷりっじゃないと言うのであれば、その証拠を見せてみろと言う少年探偵団に大ピンチのりんごたち。Wishとのステージの時間もせまっていてる。果たして、本当に正体がバレてしまったのだろか?そして、Wishとのステージには間に合うのだろうか?
Wishの助けもあって、少年探偵団から逃げることができたりんごたちは、おとぎの国に来ていた。女王様と再会したりんごたちだったけど、体を張って助けてくれたWishがクリスになってしまって何が何だかわからない。それを見た女王様は、りんごたちを思い出の森に案内する。思い出の森はおとぎの国のできごとを記録しておく場所。そこでりんごたちは、女王様からクリスのひみつを聞かされることに。森では、小人たちがおとぎの国の思い出の絵本を作っていた。りんごたちが森にやって来ると、小人たちは出来上がったばかりの絵本を持ってきた。そこに描かれていたのはクリスの本当の姿。そして、クリスがウサギの姿になってしまった理由だった・・・
おとぎの国から帰ってきたりんごたちを待っていたWish。りんごたちも、Wishが無事だったことにホッとしていた。おとぎの国でひみつを知ったりんごたちは、Wishに色々と話を聞こうとするけどそれもつかの間。Wishがファンの子たちに見つかってしまったからさぁ大変。すぐに逃げだしたりんごたちだったが、追いかけてくるファンの数はどんどん増えていくばかりで、ゆっくり話もできない。そこで、りんごたちは、ファンの子たちが落ち着くまでりんごの家で休むことに。そこで、Wishは自分がなぜアイドルになったのかを話し始めた。そして、りんごたちは、おとぎの国の女王様との約束を思い出す。それは、愛する息子にとびきりのオムライスを作ってあげてほしいというもの。さっそく、オムライスを作りはじめるりんごたちは・・・
クリスの前にあらわれた喋るネコ。そのネコの名前はビビ。おとぎの国にいる魔法の石の番人の魔ペットだ。ビビは一枚のカードを取り出すと、それをいきなりクリスの前にかざしだした。何かをしているビビだったが、とくになにもおこらない。クリスが理由を聞こうとするものの、ビビは、次は大丈夫といってその場を飛び去ってしまった。そのころ、花咲町ではカードを盗むネコがいるとウワサになっていた。りんごたちの学校でも、そのネコの話題で持ちきり。カードならなんでも取っていくというのだ。なんでネコがそんなものをほしがるのか不思議に思うりんごたち。そのあとも、町では次々とカードが取られてしまう事件が起きていた。犯人はビビのようだが、ビビの目的とはいったい・・・
りんごたちのクラスで2学期のクラス委員長を決める事になった。さっそく手をあげて立候補したのは、橘マミ子(たちばなまみこ)、1学期もクラス委員長をやっていた女の子だ。ところが、クラスのみんなはうかないかない様子。なぜかというと、マミ子はすぐにガミガミ怒るとっても厳しいクラス委員長で、みんなからガミ子と呼ばれて怖がられている存在、そんなガミ子がまたクラス委員長になったら大変だとみんなは思っていたのだ。すると突然、早乙女がりんごをクラス委員長にしたいと言い出した。突然のことにビックリしてしまうりんご。委員長なんて無理だと言ってもすでにクラスのみんなは大盛り上がりでりんごの話なんて聞いてくれない。そんな様子を見ていた熱井先生は、クラスのみんなに三日間のお試しでりんごにクラス委員長をやってもらったどうかと提案するのだった。
りんごたちが公園でピクニックをしていると、空に開いたほころび穴からおとぎちっくるが落ちてきた。落ちてきたのは一寸法師(いっすんぼうし)とそのお嫁さんのもみじだ。二人は落ちてくるなりケンカをはじめてしまう。どんどんすごくなっていくケンカにりんごたちも手を出せない。どうやら原因は、すっかりなまけ者になってしまった一寸法師にあるらしい。いつも剣の修行をしていた一寸法師も、いまではグータラな生活を送るばかり。おかげですっかり太ってしまい、おわんの舟にも乗れない始末。おまけに何を言われても、ああ言えばこう言うのくり返し。いままでガマンしていたもみじももう限界!とうとう怒りが爆発してしまった。そんな二人にりんごたちもあきれ気味。するとそこに打ち出の小づちが落ちてきて・・・
りんごたちは、学校の帰り道でクラスメイトの夏目まひると、まひるの妹のまなつに出会った。よく見てみると、魔女のような恰好をしているまなつ。じつは今度、花咲商店街で開催される仮装フェスティバルに出場するのだと言う。仮装フェスティバルでは、みんなが思い思いの格好をして花咲町をパレードをするのだ。まなつはもちろん魔女の恰好。そしてまひるは、大好きな吸血鬼の恰好をすると言う。それを聞いたりんごたちも、おもしろそうだからと参加することに。ところが、まひるは衣装を作るのがあまり上手ではない様子。そこでりんごは、裁縫の得意なレイラに教えてもらいながらみんなで衣装を作ろうと提案をする。レイラの家に集まったりんごたちは、さっそく衣装を作りはじめることに。
Wishに呼ばれて生放送の歌番組に出ることになったりんごたち。目の前でリハーサルをしているWishや、今までテレビでしか見られなかった芸能人を見てりんごたちの気分も盛り上がっている。そんな中、Wishのリハーサルも終わって、リルぷりっの番がやってきた。さっそく、ステージに上がるりんごたち。その様子を片隅で見守っているWish。いよいよ歌おうとしたその時、突然スタジオの明かりが消えて真っ暗になってしまった。少しして、ぱっと電気がつくと、一人の女性がリルぷりっの方に向かって歩いてきた。その女性の名は中条木綿子(なかじょうゆうこ)、演歌界のプリンセスと言われている大御所だ。ものすごいオーラで近づいてくる木綿子。その迫力に、すっかりおびえているりんごたち。そんなりんごたちに木綿子は・・・
中学生の洋一は、同級生のさやかちゃんにラブレターを渡そうとするけどいつも失敗ばかりしていた。その様子を見ていたりんごたちは、洋一の告白がうまくいくようにお手伝いをしようとする。ところが、洋一君を応援する方法が原因でりんごと名月はケンカをしてしまう。大好きな少女マンガをお手本にして、洋一に女の子にモテる方法を教えようとするりんごのやり方が、名月は気に入らなかったのだ。レイラがケンカを止めようとしても、りんごと名月は仲直りするどころか、どんどん悪くなっていくばかり。クリスにも、三人の気持ちが一つにならなければリルぷりっにもなれないし、おとぎの国も救えないと怒られてしまう。果たしてりんごと名月は仲直りすることができるのだろうか?
今度開かれる学芸会でりんごたちのクラスは劇をやることになった。さっそく学級会でどんな劇をやりたいか話し合うものの、意見が分かれてしまってなかなか決まらない。すると突然、早乙女君が立ち上がり、自分が主役の劇をやると言いだした。タイトルは「GOGO勇者サオトーメ」。しかもラストシーンには、勇者サオトーメとヒロインのキスシーンがあるという。みんなからの大ブーイングの中、レイラだけはサオトーメの衣装やヒロインの衣装を思い浮かべて楽しそうにしている。一方、学級会は進み、ついにヒロイン役を決めることに。誰もやりたがらないと思っていたヒロイン役。すると突然、レイラが自分がやりますと言って手をあげたのでみんなはビックリしてしまう。じつは、レイラは衣装係を決めるのと勘違いしていただけだったのだ。断れなくなったレイラは結局ヒロインをやることになって・・・
クリス王子を元の姿に戻そうと占いをはじめるビビ。すると、カードにはビビのご主人さまである石の番人の姿がうつっていた。最高の輝きはご主人様のところにあると思い、石の番人の家に戻ったビビは、占い通りキラキラと光る一枚のカードを見つけた。人間界に戻ってきたビビはさっそくクリスのところに行こうとする。ところが、ビビの持ってきたカードが突然光り出し「うそぴょん!」と喋りながら飛んで行ってしまった。じつは、ビビが持ってきたのは、くっついた人が必ずうそをついてしまうという『うそぴょんカード』だったのだ。ビビはカードを捕まえようと追いかけるものの、うそぴょんカードは街中の人にくっついてどんどんうそを言わせてしまう。ついには、うそが大きらいな名月の髪についてしまい・・・
放課後、りんごたちはクラスメートと熱井先生から出された作文の宿題について話しをしていた。作文のテーマは「夢」について。みんなは、サッカー選手になりたい、世界征服をしたいなど、思い思いの夢を話して盛り上がっている。そんなみんなの話を黙って聞いている岡田君。レイラに「岡田君の夢はなに?」と聞かれても、大したことないよと笑ってごまかしてしまうが、どうやら岡田君にもかなえたい夢があるみたいだ。その日の帰り道、岡田君が歩いていると、目の前に古びたランプが落ちていた。不思議そうにランプを見つめる岡田君、ちょっとランプをこすってみると、突然ランプが光りだし、中からランプの魔人のアリジジが飛び出してきた!ビックリする岡田君にアリジジは、ご主人の願い事を三つ叶えましょうと言ってきたのだった。
ある日、朝起きたりんごは魔ペットのセイがいないことに気づく。りんごは、レイラと名月に相談するけど、レイラも名月も朝からダイとリョクがいないのだという。りんごたちは、街のあちこちでセイ、ダイ、リョクをさがすがぜんぜん見つからない。なにか悪いことでもしちゃったのかな?と思い返すりんごたち。寝がえりを打ってセイをつぶしてしまったり・・・。ダイが食べているクラッカーを取り上げてしまったり・・・。小うるさいリョクを部屋から放りだしてしまったり・・・。と、思いあたることがたくさん。不安に思ったりんごたちはクリスに話を聞くことに。そのころ、魔ペットたちはハロウィンの仮装をして花咲町を歩き回っていた。そんな魔ペットたちには、なにやら理由があるようだけど・・・
クリスマスの準備が進む花咲町商店街にやってきたりんご、レイラ、名月の三人。その商店街では、サンタクロースの衣装を着たおじいさんがクリスマスセールのビラを配っていた。そのおじいさんは、小野三太郎(おのさんたろう)さんと言って、クリスマスの時期になると商店街で子どもたちにお菓子を配り、変な踊りや、ダジャレを言ってみんなを楽しませてくれる大人気のおじいさんなのだ。りんごたちも、毎年三太郎おじいさんがやって来るのを楽しみにしていた。そんな中、三太郎おじいさんを商店街の角から見ている少年がいた。孫の小野幸生(おのゆきお)君だ。幸生君に気づいたりんごは声をかけようとするけど、走り去ってしまった。どうやら幸生君は、三太郎おじいさんがサンタクロースをやるのをよく思っていないみたいで・・・
おとぎの国にやってきたりんごたち。ところが今日は何やら様子がいつもと違う。じつは、今日は女王様の城でカウントダウンパーティが開かれるという。おとぎの国では、古い年の妖精イックルと新しい年の妖精クックルの二人が手を取って初めて新しい年がやって来るため、新しい年を迎えるときに大パーティーを開くのだ。りんごたちを出迎えた女王様は、さっそくりんごたちを連れてイックルのもとを訪れることに。ところが、イックルの部屋にやってきたりんごたちはビックリしてしまう。なんと、イックルの部屋は家具やガラクタで散らかり放題だったのだ。その部屋でつまらなそうに寝そべっているイックル。どうやら部屋が汚れてしまってスネているらしい。その様子に女王様は、イックルはこのままではカウントダウンパーティにも出てくれないかもしれないとりんごたちに言うのだった。
おとぎの国の女王様に新しい歌が聞きたいと言われたりんごたち。女王様によれば、ひめっぷりの上がった今のりんごたちなら、おとぎの国で新しい歌が見つけられるはずだという。女王様に見送られておとぎの国の歌さがしに出かけたりんごたちは、あちこち色々なおとぎの国を訪ねるけど、なかなか歌を見つけることができない。結局いくらさがしても歌は見つからずりんごたちもヘトヘトになってしまった。そのとき、りんごたちの目の前をシャベルやバケツなどたくさんの荷物を持ったルゥちゃんが通りすぎていった。どうやらルゥちゃんは、お花畑の手入れをしに行くところだったようだ。しかし、どっさり山盛りの荷物を持ったルゥちゃんはヨロヨロと危なっかしく飛んでいる。そんな姿を見たりんごたちは、ルゥちゃんをお手伝いしようとする。でも、歌もさがさなければならなくて・・・
クリスから赤ずきんちゃんが人間界にやってきたことを知らされたりんごたち。ところが、すぐに会えたのもつかの間、赤ずきんちゃんはお腹をすかせて動けなくなってしまう。するとそこに、大きな紙袋を持った高校生の山森あずき(やまもりあずき)が通りかかった。あずきは、りんごの弟と同じ幼稚園に通う山森ぼたん(やまもりぼたん)のお姉さんなのだ。あずきは、お腹をすかせた赤ずきんちゃんを見ると袋からハンバーガーを取りだした。ハンバーガーを初めて食べた赤ずきんちゃんは、あまりのおいしさに大喜び。そのお礼に何かしたいという赤ずきんちゃんにあずきは、妹の誕生日会の準備を手伝ってほしいと頼むのだった。一方、おとぎの国ではオオカミが赤ずきんちゃんを探していて・・・
家族でスケートにやってきたりんご。スイスイ滑る七つ子やセイを見てりんごもスピード全開で滑りだすものの、よそ見をしていたりんごは壁にぶつかりそうになってしまう。そのとき、さっそうとあらわれた少女が危機一髪りんごを助けた。お礼を言おうとしたりんごだったが、その子はフィギュアスケート界のアイドル、カレンちゃんだったのだ。しかし、カレンちゃんは慌ててその場を去って行ってしまった。その日のお昼、りんごとセイは湖のほとりでお昼ごはんを食べていた。すると突然、りんごたちのお昼ごはんが白鳥に盗まれてしまった。白鳥を追いかけるりんごとセイ。茂みを抜けて湖の岸辺にやってきたりんごとセイは、そこで浮かない顔をして白鳥たちを見つめるカレンを見つけるのだった。
りんごと名月と一緒に登校するレイラの様子がおかしい。頭が重くて、肩がこるといいながらフラフラ歩くレイラ。それもそのはず、その頭にはなんと、丸々と太ったダイが乗っていたのだ!ダイの太りっぷりにビックリするりんごたち。と言っているそばからビスケットを取りだしておいしそうに食べている・・・。どうやら自覚は無いらしい。ところが、あまりにも太り過ぎてしまったダイは、お気に入りのドールハウスにも入ることが出来なくなってしまった。そんなダイを見て、魔ペットとしてあまりにも情けないと怒るセイとリョク。レイラにもダイエットしようと説得されたダイは、ついにダイエットをすることを決意する。こうして、レイラとダイのダイエット大作戦がはじまった。
子犬に吠えられて名月にケガをさせてしまったリョクは、自分は名月の役に立っていないのではないかと落ちこんでしまう。一人落ちこんでいるリョクは、名月の家にかざってあった衝立(ついたて)を見つける。そこには、りっぱな竜とトラが描かれていた。名月のおじいさんによると、昔から竜とトラは世の中で一番強い生き物の座をあらそってきたライバル同士だったのだという。それを聞いたリョクは、名月を守れる強い竜になろうと決心して修行をはじめるのだった。ところが翌日、衝立のある部屋から大きな物音が聞こえたので行ってみると、トラの部分に大きな穴がポッカリと開いていたのだ。不思議に思うリョクと名月。じつは、この衝立には描かれているトラがときどき衝立を抜け出して歩き回るという言伝えがあったのだ。
おとぎの国から落っこちてきた乙姫様と浦島太郎。みんなをおもてなしするのが大好きな乙姫様は、人間たちを喜ばせようと豪華な料理をはじめ色々なおもてなしをしていく。りんごたちは、乙姫様をおとぎの国へ帰そうとするけど、乙姫様も浦島太郎も全然話を聞いてくれない。しかも、Wishのファンになってしまった乙姫様は、Wishのバレンタインコンサートでバレンタインチョコをあげたいと言い出した。ところが、乙姫様お手製のチョコレートは、食べた人をお年寄りにしてしまうとっても不思議なチョコレートだったのだ。りんごたちが止めるのも聞かず、コンサート会場へ行ってしまった乙姫。りんごたちも乙姫様たちを止めようとコンサート会場へ行ったものの、間に合わなくてみんなお年寄りになってしまった。しかもWishまでチョコレートを食べてしまい・・・
Wishが突然アイドルを引退すると言い出した。いきなりの引退宣言にビックリするWishのファンやりんごたち。引退の理由を聞こうとクリスのもとにやってきたりんごたちだったが、クリスの様子がどこかおかしい。話しかけても話しかけてもクリスは全然応えてくれないのだ。いったいクリスの身に何が起こったのだろう?と、不安になるりんごたち。するとそこへビビがやってきて、今までリルぷりっには内緒にしていたクリスの秘密を話しはじめた。自分たちのために運命を受け入れたことを知ったりんごたちは、Wishの引退を悲しむファンが待つコンサート会場へ向うのだった。そのころ、ビビは番人の家で魔女と会っていた。魔女にだまされていることも知らず、すっかり魔女を信じてしまうビビ。ビビをうまくだました魔女はついに人間界へ・・・
リルぷりっの正体がりんごたちだと知った魔女は、魔法の力を使ってりんごたちに襲いかかってきた。魔女は、リルぷりっを倒して自分が美しさナンバーワンになろうとしていたのだ。魔女に襲われたりんごたちは、女王様の助けで何とかおとぎの国へ逃げることができた。ところが、魔女が人間界に来てしまったことで、おとぎの国では、おかしなことがたくさん起こっていたのだ。このままでは、おとぎの国は消えてしまう。そこで女王様は、りんごたちにスペシャルドレスを探すように頼むのだった。そのドレスを身につけてひめっぷりが上がったリルぷりっならば、おとぎの国が救えるというのだ。スペシャルドレスを作るためには、金の針、光の糸、虹色の布の三つの道具が必要らしい。それを聞いたりんごたちは、さっそく金の針を探しに一寸法師の里へと向かった。
おとぎの国にある一寸法師の里へやってきたりんごたち。ところが、りんごたちは一寸法師の里ごとほころび穴に飲み込まれて人間界へ落ちてきてしまう。じつは、おとぎの国では、あちらこちらにほころび穴が現れて色々なおとぎ話の国が人間界に落っこちていたのだ。そのせいで、たくさんのおとぎちっくるが人間界に落っこちてきてしまい、人間界はパニック寸前になっていた。いっぽう、人間界に落ちた一寸法師の里で金の針を手に入れたりんごたちは、光の糸を手に入れるために小人の靴屋へやってきていた。りんごたちは、小人に光の糸がほしいと頼むが、小人たちは、自分たちの仕事が忙しくて光の糸を生み出すイモムシのイモタンのお世話ができないというのだ。なんとしても光の糸がほしいりんごたちは、自分たちでイモタンをお世話して光の糸を手に入れようとするが・・・
スペシャルドレスを作るための最後の道具、虹色の布を探しにはだかの王様のお城へやってきたりんごたち。お城には、熱井先生の宿題でおとぎちっくるの研究をするためにやってきてた早乙女君やクラスメートたちの姿も。みんなと出会ったりんごたちは、さっそく、はだかの王様に会って虹色の布がほしいとお願いをする。ところが、それはできないと断られてしまう。なんと、虹色の布はシャツを作るのに使ってしまったというのだ。しかも、そのお気に入りのシャツは、いま身につけているといってりんごたちに見せびらかしてくる。しかし、りんごたちにはどう見ても王様は、はだかにしか見えなかった・・・。果たしてりんごたちは、無事に虹色の布を手に入れることができるのだろうか?
スペシャルドレスを作る道具を全て手に入れたりんごたち。ところが、リルぷりっの正体をクラスメイトたちに知られてしまい、二度とリルぷりっになれなくなってしまう。人間たちも、おとぎ話をどんどん忘れてしまって、人間界には混乱が広がっていた。もうどうすることもできなくなってしまったりんごたち。何か方法はないのかと悩んだ末、おとぎの国の女王様に相談しようとする。一刻も早く女王様のもとへ!そう思っておとぎの国へ向かおうとした次の瞬間、空に巨大なほころび穴開き、そこから女王様の城が落ちてきたのだ。その様子を不安そうに見ている人間たち。おとぎちっくるは大パニックになり、人間界はますます大変なことになってしまった。りんごたちは、とにかく女王様に会おうと人間界に落ちた女王様の城に向かうのだった。
大観衆の前にあらわれたのは、スペシャルドレスを身につけたリルぷりっだった。元気よく歌い踊るリルぷりっを笑顔で見守る女王様、魔女もその姿に見とれてしまっている。人間たちもだんだんおとぎ話を思い出していき、おとぎちっくると喜び合っている。そして、たくさんのハピネストーンが空に向かって飛んでいき、女王様の城も、人間界に落ちてしまった他のおとぎ話の国々やおとぎちっくるも、みんなおとぎの国へと戻って行った。こうして、おとぎの国へ帰ってきたりんごたち。おとぎの国の空はハピネストーンの輝きで満ちている。おとぎの国は救われたのだ。それを祝しておとぎの国では盛大なお祝いをすることに。楽しくお祝いをするりんごたち。しかし、りんごたちと魔ペットたちにはお別れの時間が近づいていた。