Kanon(2006年版)の11の情報・感想・評価

エピソード11
光と影の間奏曲 intermezzo
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あらすじ
再び賑やかさをとりもどした水瀬家。一方、校舎の窓ガラスが割れたことで嫌疑をかけられ職員室に呼び出された舞。 一年生の時に窓ガラスを割ったことが原因で舞にはよくない評判が付きまとっている。なんとか舞のイメージアップを図ろうとする祐一は、 生徒会主催の学園舞踏会に参加することを勧めるが…。
コメント1件
夏藤涼太

夏藤涼太

引き続きのだーまえパートにして、だーまえ完全監修のアレンジによって明確に原作を超えた舞ルート第1話。 しかし今見て驚くのはそのストーリーよりも、まぁアニメーションの魅力である。舞と名雪に関しては、完全にアニメのほうがかわいいと思う。 声の力も強いけど…一枚絵だとわかりにくい舞と名雪の表情が、京アニの丁寧なアニメーションでイキイキと描かれるだけで、まさかここまでかわいく見えてくるとは驚くほかない。 もちろん、舞シナリオのアクションシーンも京アニの圧倒的な作画力で見事にアニメ化されていて…これを見たら、そりゃあバトルアニメ作りたくなるだろうなと。 後は、いたる絵のリファインのバランスがすさまじいというのもあるだろうな。 1作目の『AIR』では、あのパースがぶっ壊れているいたる絵をアニメーションで見事に再現しているというだけで驚いたわけで、それこそ鍵っ子…いたるファンは狂喜乱舞したわけだが、やはりkey作品に慣れていない層には拒否反応がある絵柄であるのは間違いなく。 その点、2作目のkanonはいたる絵の良さと、一般深夜アニメの美少女感のバランスが絶妙に取れているのが凄い。京アニスタッフのいたる絵への慣れがうかがえる。 (逆に3作目のCLANNADだといたる絵の良さが薄れてしまい、また目のボカシ処理もなくなるなどちょっとこだわりも薄れた感があるのが残念。かといって完全に一般向けに訴求するには結局厳しい絵柄であることは間違いないしね。その点で、今のところkanonがいたる絵アニメ化の最適解なんじゃないかと) しかし今回見ていて驚いたのは、KSLのヒーリングミュージックアレンジCD『Ma-Na』収録の「朝影」のアレンジverが流れていたこと。 いやメジャーアレンジCDの『anemoscope』や『recollections』、ピアノアレンジの『Re-feel』を使うのはわかるけど、『Ma-Na』まで使ってるのはあまりにも原作愛が過ぎる… 「原作ファンを恐れて原作をそのまま再現するアニメ」「手抜きとして原作をそのまま再現するアニメ」は個人的には許せないのだが(だってそれなら原作を読めばいいんだから)…まぁここまでやってくれたら大喝采するしかないよね。