これは新人でもベテランでも、当たり前のように喋ってるキャラクターにこんなにも試行錯誤して突き詰めて突き詰めて命を吹き込んでるんだよなと再認識できたのが一番。
その人個人の事情や生い立ちに依存しないで、しっかりと声優業の中で生まれた悩みや葛藤を描いてくれたのがありがたい。
1クール目と2クール目とで味わいが違ってくるのも面白くって、とくに産廃組の大躍進ぷりには嬉しさも一入。
アイドル路線に踏み切らざるを得ないビジネス難、ラジオ組の得体の知れない狭コンテンツ活動だったりと、もはや四の五の言っていられない息苦しさも含めて今の時代の良い声優モノ作品だったのではないかと。
作り的なことで言えば、初回数話の掴みが弱いのとフォーマットが提示されるまでが取っつきづらく序盤で離脱した人が多そうなのが残念。
それにしたって夢を追って出てきた時と一年後とで同じような悩みや不安を抱えてるのが世知辛えよなあ。
好きなエピソードはミルクセーキ、タイムカプセル、悪魔リーダーかな。
