1巻無料ので読んだことあったけどポロッと泣けたんだよな、と視聴。観易いので何周かしてる。
共感ポルノか他人をsageて笑うかの極端なものが目立ちやすい今、デンジのドライな目線が個人ってものや他人に対するバランスを保ってくれてるめちゃんこグッドな、良い奴過ぎない主人公。
このキャラクターのおかげで甘ったるい感動はナシだけど、心情を理解できてたらちゃんとグッとくる。
タイトルからバリバリのゴア表現期待したけど、かなり上品。お盆の上にジャンクフードぶちまけてる感じ(なんじゃそりゃ)。
追記/2024.12月第二部最新話まで漫画読んだけど、デンジだけでなく出てくる人間は全員どこかズレてて、でも否定的に描いてなくて、社会の中心に『普通』の柱が一本立ってるけど、そのど真ん中に存在してる人間なんて一人も居ないって感じ。主観的な自分ってものと他人から見た自分にズレがあるってのもそうだし。自分が聞いてる自分の声と録音した自分の声が違うみたいなズレ方。
しかし漫画めちゃくちゃ笑えるし最高だった。
原作ファンが納得してないってのは何となく分かった気はする。でもこのアニメ版を嫌いになったわけじゃなく、アニメーションにした時の構図の変化や漫画にはないコベニのシーンとか好きな部分も大いにある。同じようにこのセリフの時デンジの顔映さないんかーいみたいなツッコミポイントは毎シーンどっかしらあるので、原作から感じ取る映画的な部分とアニメ版がやろうとした映画的表現にズレがあって、これは藤本タツキ的チェンソーマンじゃないって結論になるのはしかたねー。