かな

妄想代理人のかなのネタバレレビュー・内容・結末

妄想代理人(2004年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

人気キャラクター「マロミ」のデザイナー、鷺月子。 ある日、彼女は通り魔に襲われる。
それを皮切り次々と起こる連続通り魔事件。その犯人は「少年バット」と呼ばれるようになり…というお話。

私も、何かから逃げたい時、例えば仕事でミスをした翌日にどうしても出社したくなくて、不謹慎だけど「今、事故に巻き込まれたら会社行かなくていいな」なんて想像した事がありますが、それが現実に起こったら…を更に重くした感じのアニメ。

大ヒットを生み出して次の作品というプレッシャーに追い詰められる月子の、過去に自分が生み出した「少年バット」というキャラが肥大し、同じように追い詰められた人達に伝播していったということなのかなと感じました。
そしてマロミは消えても、また第二、第三のマロミや少年バットが生まれるのかな。

1話ごとの緩急?上げ下げ?が激しくて、思っていたより鬱々としてた訳じゃなかったけど、本筋とは別のところで、ふと自分を省みる瞬間があって不安にさせられた。
9話の井戸端会議の話と10話のアニメ制作会社の話なんか特に、実際こういう人いる(こういうことある)し、もしかしたら私自身がこうなってるんじゃないか…とか。

一番好きなのは8話の「明るい家族計画」。
これだけは2回見た。
オープニングも何となくとばせなくて、結局13話分全部見た。

あとは…
・サブタイトルの出方が好き。
・猪狩刑事の奥さんが良い。
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