一話見始めたら、止まらない。
ノンストップで駆け抜けたくなる作品だ。
作品に込めらているのは熱さだけではない。
人の命が縛り、縛られ、どうしようもない息苦しさに包まれていることを切実に描いている。
わかりたいのに分かり合えない。
逃げたいのに逃げたくない。
嫌なのに嫌だと放っておけない。
寂しいけど寂しいとは言えない。
羨ましいのに羨ましくないふりをする。
そんな不条理で不自由な人の生き方に問いを投げかける。
一話また一話と時間を重ねる中で、主人公たちはもがき苦しみながらも、自分と向き合う。
その姿は現実を生きる私たちに重なる部分も多いのかも知れない。
ダイナゼノンは合体によって成り立っている。
始めから1ではなく、合わさることで1になる。
人は皆、バラバラで全く異なるものである。
そんな存在が合わさり1になる。
そこに込められたメッセージを丁寧な描写で描き、観ているこちらをどんどん引き込んでいく。
主人公達それぞれが掴んだ答えは、言葉にすれば単純かもしれない。
だが、他の誰にも真似できないそれぞれがたどり着いた答えは明るく光り輝いていた。
自分が逃げたいけど逃げられない現実と向き合う人の推進力となるような力強さがある作品。
ダイナゼノン・バトルゴー!