鬼滅の刃のUttieのレビュー・感想・評価

大正時代の日本を描きながら、普遍的な世界観が描かれている。すなわち、全ての人間は闇の影響を受けて苦しみを抱えて暮らしている。そのような世界で炭治郎の優しさや、愛する人を守るために強くなっていこうとするひたむきさに心を捉えられる。善と悪の戦いでありながら、善である鬼殺隊に属する人々も皆、どこかバランスを欠いた不完全さを抱えているし、悪である鬼たちも悲しい人生の傷をもっている。単純な勧善懲悪になることを避けたキャラクター設定も魅力