このレビューはネタバレを含みます
ようやく内容が咀嚼できた気がするので。
10年以上「ここで終わるはずがないのに」と思い続けたファンにとっては、衝撃的な終わり方だったと思う。
バーナビーはNEXT能力がヒーローとして活躍するための基準値を下回り、虎徹は減退し続けたNEXT能力がとうとう消滅してしまう。
街に平和は訪れたが、タイガー&バーナビーのコンビの活躍には事実上のピリオドが打たれたと言ってもいいだろう。
全てを見終えた後、少し呆然としたまま過ごしていた。
そんな折、YouTubeの「THE FIRST TAKE」チャンネルでUNISON SQUARE GARDENがシーズン1のオープニングの「オリオンをなぞる」とシーズン2のオープニングの「kaleido proud fiesta」を披露していた。
それらを聞いた時、自然と胸の中に熱いものが込み上げてきた。
作品の内容はもちろん、ヒーローに憧れPDPAを模したグッズをこっそり高校に着けて行ったこと。
劇場版「The Beginning」を観に行った映画館で大学のサークルの気になる先輩が働いており、後日会話のきっかけが生まれたこと。
色んな思い出が蘇ってきて、そして全てが繋がった気がした。
おそらくラストの後、2人はヒーローを引退する。
ワイルドタイガーとバーナビーの活躍は見れなくなるが、鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックスJr、それぞれの1人の人間としての人生は続いていく。
つまり、2人の物語はまだ始まったばかりなのだ。
「かくしてまたストーリーは始まる」