MubaoMasato

ブルーピリオドのMubaoMasatoのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーピリオド(2021年製作のアニメ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

『芸術とは、個性を表現するという言葉はあまりにも罪である。』
芸術をメインにしたブルーピリオド。
どのような内容なのか、あらすじいきましょう。

あらすじは、成績優秀で世渡り上手で、オールした日でも必ず学校に行き、悪友達とも遊びながら毎日を過ごしていた、高校二年生の矢口八虎。
誰もが羨ましがれる日々だと感じられるが、八虎はこの人生には、達成感を得られず、どこか虚しかった。
しかし、ある日美術室で出会った一枚の絵に心を奪われ、衝動のままにスケッチブックへ向かう。
そして、八虎は、進路を固める。
その進路は『東京藝術大学』
実質倍率は200倍。浪人は当たり前。東大よりも難しい場所。
果たして、八虎は一から初め、東京藝術大学に挑む。

いやー、滅茶苦茶熱くて、泣いて、受験とは残酷で秀逸の時間だと感じましたね。
どの話を切り抜いても、全て良くて文句の付け所がないんですよね。
どの話が好きですかと聞かれたら、難しいですが三つ有ります。

一つ目は、世田介君が八虎に『君の絵は上澄みを掬ったような絵だ。』といわれたシーンですね。
大体の絵は、どこかの絵を模倣して、綺麗に描いたら、人々に称賛されますが、芸術に観点から観れば、それは駄作に見えます。そこに八虎は、ぶつかります。
そこから、模索して、悩み、新たな絵に辿り着くシーンは、滅茶苦茶熱かったですね。この話は、世田介君と八虎の能力の差とライバル関係を示唆していると感じますね。

二つ目は、鮎川龍二の悩み。
ユカちゃんは、女性的な顔立ちで、格好も本当に女性のようですが、体は男である。いわゆる、トランスジェンダーのようです。
しかし、ユカちゃんの両親はそれを信じられず、性を同一化しようと強制的に実行します。いわゆる地獄です。
また、ユカちゃんも弱い人間ではなく、気が強く、そして筋も通っている。
だから、喧嘩が起きやすい構成になっている。しかし、ユカちゃんは、東京藝術大学の試験であることをして、一次試験を落とされる。
そこでメンタルブレイクして、一次試験に受かった八虎に挑戦的な助けを求める。果たして、二次試験がある八虎の判断とは。
ここのシーン滅茶苦茶好きなんですよね。そこで、繰り広げられる八虎の裸で明らかになる人間の本質は深く頷きましたね。

三つ目は、受験ですね。
二年のスパンで東京藝術大学に挑むために苦悩や閃きやストレスや不安をこの12話で、落とし込むのは滅茶苦茶共感しちゃいましたね。自分の受験も、このストーリーよりは薄いですが、中々二転三転したストーリーになっていたので、共感する場所は多かったですね。
特に親に東京藝術大学を受けるということを告げるシーンは、昔の自分をフラッシュバッグしちゃいましたね。

まだまだ面白い話やキャラクターが集まっているブルーピリオド。漫画も好調で、自分はポッドキャストも聞く程のハマり具合です。漫画も来年中に買いたいと思います。
因みに、自分の好きなキャラは、八虎、桑名、恋ちゃんかな。
ブルーピリオド今季のアニメでお勧めです。
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