『ただ一人君だけが叫べる、何度だってやり直せると』
ダンスユニットを結成した少女たちが伝説の戦士となり自由の世界を守るプリキュアシリーズは、キャラデザのシンプルさからは想像もできない作画演出と劇伴演出に度肝を抜かれて、どこまでも尊い友情が三十代男の魂を震わせる人生オールタイムベストアニメの一つ。
「ふたりは」で女児向けアニメの歴史を変え「５」では新たな歴史を開拓してきた流れがある中、本作をもって今なお続く長寿シリーズとしての様式美を確たるものとした功績があり、ヒーローとして正体を明かした上での怒涛の最終決戦の熱さときたら比類なきものだ。
全編に渡って神しかない前提でも「せつなとラブ」回は道徳の教科書に載せるべきレベルであり、伝説の予告をはじめ前期やり過ぎて後期は大人しくなっていることに葛藤を感じるが、キュアパッション誕生の瞬間には性癖どころか人生を狂わされるラブせつこそが至高。
ベスト回
第２２話「せつなとラブ あなたがイースなの!?」
第２４話「せつなの苦悩 私は仲間になれない」
第４５話「４人はプリキュア! クリスマスイブの別れ!」
