クドゥーさんの映画レビュー・感想・評価

クドゥー

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とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー(2021年製作の映画)

3.0

「頭からっぽにするのに、映画館は向いていないかも」

モルモットと車が合体した「モルカー」の活躍を描いたストップモーションアニメ。つくづく自分は映画ネタに興味ないなと思いながら、延々と続くシュールな展
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100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

4.5

「終焉の継承の中に、潜む鋭利な作家性」

友だちのワニが死ぬまでの日々とそれからの転期を描くアニメ映画。若くして友だちが突然死んだ後に残された者たち、実際に経験しなければ分からないはずの空気感が見事に
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

4.0

「勝てば良かろうでは、真のヒーローにはなれない」

超人社会に無個性で生まれた少年が一人前のヒーローを目指す劇場版第2弾。助けて勝つと勝って助ける展開に徹して、クラスメイトの全員に見せ場があるシナリオ
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

5.0

「君の嫌いな君のこと、好きな私が好きと言う」

口下手な少年と口をマスクで隠す少女のひと夏の出会いを描いたイシグロキョウヘイ監督作品は、「竜」という超大作にネットの海からたった一人を見つける意味でのマ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

「これからの音楽にも、心の師が息づいてる」

冴えない男子が謎の美少女とのワンチャンを掴むためにバンドを組む青春音楽映画。楽曲の雄弁さ以上に制作のプロセスが熱くて、3部作の集大成として何かを超えてきそ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

「音楽が自由だから、私たちも自由でいられる」

失恋シンガーソングライターが落ち目プロデューサーとアルバムを制作に乗り出す音楽映画。雄弁な楽曲が前作を上回ってくる一方で、なにがなんでもそういう展開にさ
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

「貴方がくれたものだから、私は音楽を続けていく」

くすぶりストリートミュージシャンが運命を変える女性と出会う音楽映画。ラストありきなタイトルとプロットの中でも自然な芝居が光って、台詞よりも遥かに雄弁
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

5.0

「ぼくら世代が最強を知る、その最たるものがオメガ」

人間世界に帰還した選ばれし子供たちが最強の敵と戦う細田守監督の中編アニメーション。大人が分かってない状況がもう最高で、日常芝居の切れ味が作家性の極
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デジモンアドベンチャー(1999年製作の映画)

4.5

「信じられないようなものを、あの頃の僕は見てきた」

選ばれし子供たちの選ばれし兄妹とデジモンとの初めての出会いを描く細田守監督の短編アニメーション。洗練された劇映画としての演出力により、当時の少年た
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

5.0

「たった一人のために歌う、私がプリンセスだ」

心に傷を負う少女がもう一つの現実となった仮想世界に歌姫として舞い降りる細田守監督作品は、稀代のアニメ演出家が選ばれしストーリーテラーとしての才能を爆発さ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

「ハイコンテクストが、解釈を狭めている典型」

下の階層にいる者が上の階層の残飯で飢えを凌ぐ密室を描くシチュエーションスリラー。極限状態から社会派をゴリ押しするスタイルが、スプラッター描写以上に生理的
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

「大人を成長させるのは、いつだって子どもの存在」

インドで母親とはぐれたパキスタン人の少女を、インド人の青年が家に送り届けるロードムービー。信仰の違いによる確執をコミカルに描くことで、知識ではなく知
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

「何をしてあげるかより、何をやらせてあげるのか」

誘拐犯の手により外の世界から隔絶されていた青年が、本当の両親と暮らし始める人間ドラマ。ものづくり作品すべてが見習うべき流れ、どこまでも自然に創作活動
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.0

「自分を演じるべき舞台は、どこにでも転がっている」

白いリムジンバスで移動する男が依頼人の指示に従って11人に変化するサスペンス映画。あらすじを読んでも観たことがあることを忘れていたが、鮮烈なファー
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

「作品を守るためにも、譲れないものがある」

半グレにボコられてくすぶっていた男がタイムリープによって運命を殴り変える英勉監督作品は、優れた企画は映画化に適した原作を映画に適したキャストでやることだと
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劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―(2021年製作の映画)

4.0

「モノクロを知らなければ、色づく世界を愛せない」

下ネタ漫画家が十歳の愛娘のために描く仕事を隠し事にするコメディ映画。シリアスとの振り幅を含めてテレビシリーズの体感を劇映画とし、往年の名曲に秘められ
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劇場版総集編 オーバーロード 漆黒の英雄(2017年製作の映画)

4.5

「真の王たる器とは、従者との関係に存在する」

最強のプレイヤーがログアウト不可能になったゲームの世界で無双する後編。殺されるために出てきた超絶声優キャラがイキリ倒して、なにを言ってるのか分からないパ
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劇場版総集編 オーバーロード 不死者の王(2017年製作の映画)

4.5

「神の視点からでしか、見下ろすことのできない絶頂」

最強のプレイヤーがログアウト不可能になったゲームの世界で無双する前編。異世界作品のほとんどを無に帰すかるてっとの最高戦力にして、物語が快感になるま
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

3.5

「その道を支えてくれる、英雄にとってのヒーロー」

超人社会に無個性で生まれた少年が一人前のヒーローを目指すテレビアニメ劇場版。作品の根幹たる師匠と弟子に焦点を当てた王道、戦略的にも戦術的にも物足りな
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

「孤高の死を選んだ彼女は、決して孤独ではなかった」

孤独な暗殺者がアベンジャーズを離れていた時期の戦いを描くケイト・ショートランド監督作品は、ウィドウの単独映画としては想定外過ぎるストーリーが前情報
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ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)

4.0

「生きているか死んでいるか、それが問題じゃない」

類い稀なるワンチャン気質を持つ色男が周りにいる女性をひたすら落とすラブコメ映画。ただカメラを回してるだけの映像に夢中にさせられるとは、まさしく彼女た
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.0

「始祖の力を手にしても、頭めちゃくちゃにならない」

一目惚れした女性とワンチャンを掴む男が彼女の抱える秘密と向き合うラブストーリー。作品のギミックを中盤で潔く明らかにし、そこから何を見出すかにフォー
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

「お前何なんだよをもって、ゴリ押しするスタイル」

元刑事の犯罪心理学者が6年前に起きた一家失踪事件に挑むサスペンススリラー。隣人のサイコパスとの関連を疑うべきところでも、いまいち感触が掴めない中盤ま
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.5

「だが明日じゃない、戦うべきは今日であり今だ」

人類の滅亡を防ぐために30年後の未来へ送られた男の戦いを描くクリス・マッケイ監督作品は、青ブタ劇場版並みのタイムトラベルによる円循環のジレンマに傾いて
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.5

「スゴイゾォォォォォン、カッコイイゾォォォォォン」

破壊の限りを尽くすゴジラに対抗するため人類がコングで挑むアダム・ヴィンガード監督作品は、とにかく爆発させても大丈夫なゴリゴリのSFバトルフィールド
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.0

「どこまでも落ちていって、最後の瞬間に羽ばたく」

一回り以上年上の恋人に寄生する女が男の執着に周りの人間への危害を疑う白石和彌監督作品は、妄想や妄言を交えながら昔の男が忘れられずにくすぶり続けている
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.5

「撃たれる覚悟の先に、自らを討つ覚悟がある」

全員悪人なヤクザによる暴走が止まらない下剋上バトルロワイヤルを描いた北野武監督作品は、前作で全滅したはずのこすっからい連中が次から次へと湧いて出る堂々巡
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

「撃たれる覚悟もないのに、撃とうとしているから」

全員悪人なヤクザによる下剋上バトルロワイヤルに一番悪い奴が潜んでいる北野武監督作品は、前作では全てを手に入れたこすっからい連中が血祭りにあげられまく
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

「やったらやり返され、殺らなきゃ殺られる」

全員悪人なヤクザによる生き残りをかけた下克上バトルロワイヤルを描いた北野武監督作品は、今まで観てきたヤクザ映画で僕の胸を熱くさせてくれた仁義など微塵も存在
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甲鉄城のカバネリ 海門決戦(2019年製作の映画)

5.0

「戦いはこれからでも、全部出し切ってやった」

カバネなる不死の怪物との戦いを描いたスチームパンクアニメの続編。僕が敬愛する荒木哲郎監督が願望を詰め込んだシナリオに、進化した超絶アクションやセンスの塊
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.0

「待ってくれないのなら、私が追いつくだけ」

すべてを失った科学者が未来を取り戻すために奔走するSFドラマ。古典原作にこんなこと言うのは野暮だが、始祖の巨人の力を手に入れ一度も逸脱しなくて、そんな物語
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BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.(2021年製作の映画)

3.5

「約束の先に待つのは、自らの足で立つ覚悟」

東京を舞台に個性豊かなガールズバンドの活躍を描いたテレビアニメ「バンドリ!」の劇場版は、作中で随一の人気と実力を誇るバンドの約束から自立までにスポットを当
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

「あらゆる関係性とは、一瞬の淵に立っている」

町工場を営む夫婦とその娘の元に夫のかつての知り合いが転がり込んでくる深田晃司監督作品は、家族を破壊し再生させる過去からやって来た恐怖に隠されていた衝撃の
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恋人たち(2015年製作の映画)

3.0

「そこで感じた違和感を、もっとみんなが感じている」

通り魔事件による妻の死などそれぞれの地獄の中で懸命に生きる人々を描く橋口亮輔監督作品は、キャラクターのあて書きをオーディションによって行うという展
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

「過ごしてきた日々が、血となり骨となるように」

突然余命2ヵ月を宣告された母親が残される家族のために最後の命を燃やす中野量太監督作品は、驚きのラストが舞台設定を観た時点での想像どおりだったことに衝撃
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凶悪(2013年製作の映画)

4.0

「悪を制するという驕りが、何よりもよくないもの」

死刑囚からの証言を元に殺人事件の黒幕を暴こうとする雑誌記者を描いた白石和彌監督作品は、世の中には自らの欲望に対する副次的効果として人を殺す者たちがい
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