YANAREN

スーパーカブのYANARENのレビュー・感想・評価

スーパーカブ(2021年製作のアニメ)
4.0
自分がクロスカブに乗っているということもあり、タイトルに惹かれ視聴を始めた。

最初、絵のタッチや雰囲気から「ゆるキャン△」的な、スーパーカブと少女のゆるい生活を描くアニメだと思っていたが、それはいい意味で裏切られた。正確には、「スーパーカブと出会ったことで、何も無かった生活が少しづつ変化し成長していく女子高生たちのロードムービー」だったからだ。「カブを見たい!」「カブメインのアニメだ!」と飛びつくと面食らうだろう。あくまでメインは「カブと出会った女子高生」なのだ。この点でイメージとの違いにリタイアする人もいるようだが、私はこれはこれで面白い、と視聴を続けた。

特に好きな点は2つ。
まず、毎話異なるクラシックがBGMとして流れること。美しい景色・カブとクラシック音楽は相性が良く、非常に穏やかな気持ちで作品に入り込むことができる。
そして、細かいことではあるが、話のタイトルが出るタイミングが洒落ていること。ネタバレというほどではないが、最終話でのタイトルが出るタイミングもとても良い。

また、オープニング・エンディングも最初はあまり好みではなかったが次第に耳にスっと入ってくるようになった。

唯一、これは好みの問題であろうが、礼子役の七瀬さんの話し方が最後まで慣れなかった。演技演技しているというか、ワンフレーズに抑揚が入りすぎているというか…聞いているこちらの頭がグワングワンするような感じ(実際にはそこまでではないが)。小熊の話し方が極端に抑揚がないためかもしれないが、気になってしょうがなかった。

とはいえ、作品そのものは素晴らしい。カブの製造元HONDAがどう思っているのかは分からないが。
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