エピソード04
其の四 盗みは忍びの恥ですもの
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あらすじ
噂によるとハヤト先生の一般教養の出席率が最悪なんだって。
私はもちろん欠かさず出席してるけど……ほかのみんなは、忍者の技術や知識と関係ない授業ってことで、軽く見ちゃってるみたい。その救済措置として、やつがしら校長先生たちがとった手段が「五人組」。要するにクラスで班をつくるってことだね。で、誰か一人が禁を犯したりしようものなら、班全体の連帯責任になるというわけ。この手段でもまだ改善されない場合は、ハヤト先生の給料が3割もカットされるって! 厳しいなぁ~。
そんなハヤト先生はある日、ちょっとしたはずみで校長先生が命の次に大切にしている、人形を壊しちゃった。もしこのことが校長先生に知られたら、減俸どころじゃなくってハヤト先生の命まであぶないんだって! 幸い、校長先生は人間ドックのために外出している最中。帰ってくるまでになんとか直さなくっちゃ!
え?旧校舎に設計図が保管されてるって!?そうと決まれば、旧校舎に忍びこんで頂戴しちゃおう! ……えと、その……「盗みは忍びの恥」ってことは知ってるけど、「主人の恥は忍びの恥」とも言うし。ご主人様であるハヤト先生の恥は私の恥でもある! うん、そうだ! ではあらためて、いざ旧校舎へ!
……って忍びこんだはいいけど! 幽霊だ! 大蛇だ! 炎だーっ! 旧校舎の中っていったいどうなってるの!? でも絶対あきらめない、ご主人様の命がかかってるんだから! そんなとき、しきみさんやあざみちゃんが助太刀に来てくれた。そうか、同じ班だから、私の行動が連帯責任になるんだ! ううう、みんな、ごめんなさい……! こうなればなんとしても盗みを成功させてみせる! 待っててくださいね、ご主人様!
©GoDo/「ひまわりっ!」製作委員会