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銀河鉄道物語のslowのレビュー・感想・評価

銀河鉄道物語(2003年製作のアニメ)
3.2
次回予告の決めゼリフ
「俺たちは、次の駅で何かに出会う!」
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宇宙戦艦ヤマト+銀河鉄道999の良いところ取りって感じ。

本作は『銀河鉄道999』のスピンオフ作品でありシーズン2やOVAなども作られた結構長めのTVアニメシリーズである。
ストーリーを簡単に書くと…
銀河鉄道で発生する数々の事件に対処する警備隊のお話。(全26話視聴済)

1話完結型なので非常に見やすく、声優陣が豪華なので声を聴くだけでもお釣りが来る。
各話につき登場人物一人一人にスポットを当てて掘り下げるのでキャラクター全員に思い入れが生まれ、みんな好きになってしまう。
毎回冒頭と終わりにナレーターが人生とは何かを投げかけてくるし、毎回考えさせられる。

新作が出るたびにアクションゴリ押しでスケールをどデカくしすぎて中身が空っぽになったリメイク版のヤマトシリーズと比べるとこっちのほうがドラマがちゃんとあるし戦闘シーンも半分以上がこっちは手描きだから断然こっちのほうが見応えはある。

アクションシーンは今でこそCGに頼りがちだが、この作品は列車以外は手描きであるため、リメイクされた最近のヤマトシリーズの戦闘シーンで残念だったCGによるオモチャ感がなく、なかなか迫力があった。

基本はドラマモノだが、終盤は激強めの異星人があらわれてもはや宇宙戦艦ヤマトの戦争路線に成り果ててしまうが、愛着湧いた人物が散って行ったり、武装した列車が敵のビームを突破して砲撃をぶち込むくだりなどはクライマックス感があって見応えがあった。

ただ謎の異星人が第一話から出てきて引っ張りまくったわりに最後は意外と呆気なかったり、戦争仕掛けた理由もちっぽけだったり腑に落ちないラストだったがいいのだ。

“キャラクターみんなを好きになれたこと。”

それがこの物語を最後まで見れた理由だし、熱いドラマを見させてもらって有難い気分。

…ただ最後に一言。
列車が武装して戦っても、ビジュアルは戦艦のほうがやっぱりカッコいいな。
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