スカートとPUNPEE "ODDTAXI"
このテーマソング良き。
どちらも初めて聞いたアーティストと初めて聞いた曲。こういうジャンルも良いな。
この曲に惹かれたおかげで、OPのアニメーションもしっかり観た。このアニメーション自体、キャラクターそれぞれの核心をついている。
"ギャップ"というのは個人が勝手にその想像や期待などによって現実との差を生み出すことによって出来る抽象的なものである。これを踏まえた上で言いたいのが、本作のギャップにやられた。
ポップなタッチや動物が擬人化した登場人物達の物語から想像付くような安直なストーリーでは無かった。寧ろ、アニメだから(漫画も)描くことが出来る内容だった。
第1話から、伏線だろうなと容易に想像付くような視聴者の頭にハテナを浮かび上がらせる部分がチラリズムし、回収に向けて心が弾む。
最終的にしっかり全回収する凝ったストーリーで、道徳性にも訴え掛けている内容が個人的にはグッドだった。
出て来る登場人物のそれぞれの個性にも目が離せなく、しっかりと惹かれていく。
何よりお笑い通の脚本家なのか、お笑い、コメディ要素の部分も推せる本作。主人公の小戸川のボソッとツッコミを入れるワードセンスやお笑い能力の高さが、本作の魅力の大きな一つだと思う。
声優を務めたダイアンとミキの2組のコンビはこの作品に良い味付けをしていた。
(以下ネタバレ含む)
冒頭ラジオ、ダイアン津田とユースケの声を聞いた時テンション上がった。
柿花さんが "工藤新一" (山口勝平)で最初少しの違和感。すぐに慣れたが。
「質問されてから選択肢が5つくらい浮かび上がって、どれがベストで誰も傷付けないかを考えるから、時間がかかる。」という小戸川の台詞が印象的。
ストックホルム症候群の白川さん。
高次脳機能障害による知覚失認という病気であった小戸川。子供時代に親の無理心中が原因。それ以降、大好きであった動物として人を捉えるようになる。
反面教師として勉強になるキャラクター達。
大多数の人が誰かしらのキャラクターに感情移入が出来るのではないだろうか。
私は大門弟が好き。単なるいい奴。笑
そして剛力さんは献身的に小戸川のことを気遣い行動していた。"友達だからだ！"という台詞には心打たれた。
和田垣さんのサイコパスな本性が分かった時はゾッとしかけた。が、こういう頭のネジが外れている人にも事情はあるんだろうなと。しかし、最終話の終わり方は不気味だった。母親共々考え方がイカれている様子の電話で話すシーンはむしろ面白かったと言うべきか。
タクシーに乗り込んだ和田垣さんだったが、
大丈夫だったのかな、小戸川さん。
漫画も読んでなければ、公式YouTubeのオーディオドラマも聴いていない。オーディオに関してはまた聴いてみる。その後に何か考察があればまた追記する。
