暮色涼風

下ネタという概念が存在しない退屈な世界の暮色涼風のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なかなかの問題作。
下ネタや卑猥な描写に抵抗がある人は絶対に観てはいけない。
最後まで観た人は間違いなく変態だ。

最初は何を観させられているんだと思ったが、ここまで振り切っているとむしろ清々しい。
ツッコミどころも自主規制も満載でくだらないのに熱く面白い。
このOPとEDはカラオケにあるんだよね?
もう一生、チンアナゴを見る度にこの作品の記憶がよぎるんだろうなあ。

僕等は、何処から来て、何処へ行くのか。
生きものは、どうやって作られて、どうやって作るのか。
下ネタがこの世から消えると、人の愛し方が分からなくなってしまう。
下ネタが人に嫌がられるものであり続けなければ、恥じらいも興奮も消えて、価値が無くなってしまう。
そう、絶対悪、必要悪なのだ。
けっこう大事なことを語っていた気がする。

敵同士が協力する展開はやっぱり熱い。
自分も一生に一度くらいは、パンツを頭に被ってみても良いかもと思えた。

ずっと主人公に対してヴィレッジヴィレッジしているアンナ・錦ノ宮の気狂いっぷりも良かった。
担当声優だった故・松来未祐は、アフレコ当時すでに重い病と闘いながらも、こんなにエネルギッシュな仕事をこなしていたのだなあ。プロだ。
暮色涼風

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