ちょげみ

ぼっち・ざ・ろっく!のちょげみのレビュー・感想・評価

ぼっち・ざ・ろっく!(2022年製作のアニメ)
4.4
【あらすじ】
学校に友達もおらず、部活にも入らず、ただ漫然と日々を送っていた後藤ひとり12歳はある日テレビで見たバンドマンのインタビュー(隠キャでもバンドでなら輝ける!)に触発され、いつかバンドを組むことを夢見て父のギターで猛烈に練習を始める。
それから3年後、YouTubeに挙げた弾いてみた動画は好評を博してはいるものの現実ではなんの進展もせず。。。
ただ、学校の帰りに公園内で虚空を見ながらブランコに乗っていた時に他の高校の先輩からバンドの代役を頼まれた事をきっかけに、彼女のバンドライフは動き始める。。。


【感想】
1年ほど前に世間を席巻していた話題作を遅まきながら鑑賞。

正直あまり期待していなかったのだけれどめちゃめちゃ面白かった。
ぼっちちゃんの独特の世界観から紡ぎ出させる妄想というか、奇行(と作中でちょいちょいでてくる小ネタ)は自分の笑いのツボにぴったりハマっていたし、キャラが違う4人の掛け合いは飽きることがない。

もちろん、肝腎要の演奏シーン(曲)も秀逸。
自分はあまり音楽には明るくないからわからないのだけど、最初は素人目から見てもちぐはぐな演奏をしていた結束バンドが、半年を経て最終話の文化祭演奏シーンで大勢の観客に迎え入れられる姿には心底心を突き動かされた。
ぼっちちゃんのみならず、結束バンドの4人の成長が見て取れたし、文句なしの最高のエンドだったと思う。


ただ、敢えてベストシーンを選ぶとすれば、あのシーンしかない。
女性2人が、路上ライブでのぼっちちゃんの演奏に感動しファンになったあの瞬間の他には!!!
スラムダンクの山王戦にて、赤木のマークについていた高校最強センターの河田が、監督の指示で桜木のマークにつく際に桜木が発した「(赤木(ゴリ)でも手も足も出なかった河田が)このオレをマークしてやがる....!!このオレを!!」というシーンがそうなんだけど、自分は(推し)キャラが認められる瞬間が何よりも好きなんですよ。
それは桜木花道しかり、ぼっちちゃんもしかりなんだけど。
ぼっちざロックを見てて改めて思ったんだけど、今まで日の目を浴びなかったキャラが自身の才能を認められて、目つきが変わる瞬間ってのはやっぱり最高だなぁ。
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