ちょげみ

ブルーロックのちょげみのレビュー・感想・評価

ブルーロック(2022年製作のアニメ)
4.0
サッカーアニメ(漫画)を数段階進めた作品と言っても過言ではないんじゃあないかな。。。超おもろい。

ブルーロックプロジェクトと称す企画によって将来有望なサッカー少年(高校生)300人が全国各地より集められる。
この企画を取り締まる代表者である絵心は"300人の中から世界でナンバーワンを取れるストライカー1人を作るためにこのプロジェクトは発足した。"と背筋が凍るような趣旨を発表し、かくして300人の未来のストライカー候補は過酷な争いに身を投じることになる。


サッカー×デスゲームの化学反応が熱すぎる。。。
スポーツ漫画とかで言うと、普通は個々の成長もありつつも、やっぱりチームとしての成長を主軸として描く作品が多い印象だけれども、この作品は今までの作品群とは正反対のベクトルを向き、ひたすら個としてのスキルを磨かせようとしている。


「エゴイストであれ」という絵心の金言を元に各選手がひたすら試行錯誤と自己問答に明け暮れるんだけど、極限状態の中、すぐ後ろには脱落の2文字が控えている中で、選手達が成長していくのを見るのは最高のカタルシスを感じる。

成長に関してもそのプロセスに甘さがないというか、頭を搾り尽くして自分だけの武器を発見し磨き上げ、唯一無二の方程式を見つけるその様はやはり胸熱でこちらまでも血が煮えたぎってくる。
他のスポーツ漫画では主人公の覚醒はご都合主義的な一面をはらむように見えることもないではないけれど、この作品は論理を詰め重ね覚醒するから、一足飛びというよりは順当なステージアップという気がして納得感がある。

そしてまたキャラ同士の掛け合い、ストーリーも見事なんだよなぁ。
各キャラそれぞれのバックボーンを巧みに描き、サッカーを通して磨き上げられてきた生き様にも心を奪われるから、キャラが薄いキャラがいないというか。
いわゆるかませ犬的なキャラがいないところもいいですね。
ちょげみ

ちょげみ