中学時代にスカウトされ、東京の名門・青道高校の野球部の一員になった沢村栄純。
独自の変化をするクセ玉を武器に100人近い部員がいる青道高校でレギュラーをつかみ、激戦区と呼ばれる西東京を勝ち抜いて甲子園に行くことができるのか。。。
リアリティ路線を突き進んだ王道の野球漫画。
現実の部活動にありがちの上下関係、先輩後輩の関係を丹念に描き、ヒューマンドラマを重点的に展開することでより物語に厚み、というか彩りを与えている。
レギュラーを掴んだ人も、残念ながら掴めなかった人にもそれぞれのドラマがあり、積み重ねがあって今現在を生きているんだなぁということを痛感する。
何より彼ら一人一人に感情移入できるため、より試合に没頭できる。
ただ、一番魅力的なのはやはり、一年生ピッチャー沢村栄純と降谷のコンビ。
彼らの関係というかキャラクターはどこかスラムダンクの桜木花道と流川楓を思い起こさせる、というかそっくりですね。
野球経験者がほぼいない無名中学で野球をしていたためチームプレイがてんでダメ、そらでいて熱血漢でムードメイカーの沢村と一年生とは思えないほどの豪速球を持つ天才にして寡黙でクールの降谷。
ダイヤのAをこうまで魅力的にしているのはやはり彼ら二人の存在でしょう。
