あの頃のゲームは僕らの青春だった。馬鹿らしいけど真剣だった。
ゲームを愛しゲームと共に育った人達に送る不器用で一途なゲーマー達の青春ラブコメ。
話の年代的にはちょうど自分が生まれた位の時代の頃の話なのでこの時代の格ゲーブームのリアルを知ってるわけでは無いですが昔からゲーム大好きで人並み程度にはオタク道を極めた私にはあの時代のゲーム熱を感じるだけでも凄く感情移入出来ました。
待ちガイルを初めとする作中に散りばめられたゲームネタが楽しい事。ちょいちょいゲームのキャラクターが主人公の春雄とお喋りする所がエモくて良いですね😄あの頃ゲームを楽しんでた人達はこんな風景でゲームをやり込んでたんだって感じさせる作画とかにもゲームっていう物に対する愛を感じましたしなによりここで得られる感情はゲームをやっていたからこそ味わえる物だと思うと改めてゲーマーやってて良かったなあって感じましたね。最初に言った通り自分は実質的にはこの作品の世代とは合うようで合わない世代ですがそんな自分でもここまで楽しめるんやからこの世代の人達はもっと興奮できるんじゃないでしょうか？
そんなこの物語の主人公の春雄くん。学校での成績はダメダメだし周りからはバカにされまくりだけどゲームへの愛だけは誰にも負けない。そこに目当ての機体があるとあれば学校の規則をガン無視するのは当たり前で例え火の中水の中。ゲームが遊べる環境なら例え雪が積もった劣悪な環境でもプレイを止めないのである。一見したらアホやなあって感じですが人間って生きていく中で自分はこれがあるから生きてるんだよっていう物があるとないとでは実は人生を楽しむ上で天と地と程の差があると思います。人間なんて日々何かしらの活力を得てないと中から外にでるばっかりで最後はスッカスカになりますよ笑
そういう意味では自分の好きな事にどこまでも一途で真っ直ぐな春雄くんって取ってもエネルギッシュで魅力的なんじゃないでしょうか？本作は話が進む事に春雄くんの様な自分の好きな者にどこまでもビュアな人達の恋愛模様がメインになっていきますがそういうネタは苦手で避けがちな自分でも終盤は感動しましたしなんなら涙も流しました。ゲーム&恋愛と言うある意味で異色で唯一無二な青春コメディのラストは取ってもほろ苦かった。
