凜

火の鳥の凜のレビュー・感想・評価

火の鳥(2004年製作のアニメ)
3.5
Amazonプライム 2024/03/18
「黎明編」「復活編」「異形編」まで鑑賞。

80年代に、映画のテレビ放映で「鳳凰編」を繰り返し観ていたため、そのインパクトやスケールとどうしても比較してしまいがち。
あのときのトラウマになりそうな畏怖…怖いと同時に、それ以上の神々しいなにかに打ちのめされた感はなく。
形を変えて繰り返す輪廻の終わらないストーリーというより、一方向への時間軸に沿ってうまく転結していく結末でした。

アニメあるあるの、セルアニメからCGデジタルへの移行で、なぜかスケールダウンした印象があるのとともに、未読ではあるものの原作をややマイルドにしてあるのだろうとも推測。

そのあいだに「古事記」を嗜んだため、黎明編のキャラクターを神話の話と脳内で変換しないようにしつつ鑑賞するのに必死(苦笑)。
とはいえ、大雑把に言えば、展開は古事記の世界が基になっています。

仏教を題材にはしていますが、あくまでもストーリーの下敷きという感じ。いろんな世界で、いろんなシチュエーションで必死になにかを変えようとしても、大きな流れのなかで、幾度もおなじ歴史を繰り返す、ような。

火の鳥のイメージはストラヴィンスキーのそれを思わせ、輪廻は「まどか☆マギカ」の世界観・イメージを思わせます。

やっぱり原作漫画を読まねばとなりますね。
凜