エピソード11
真路を決めるときだった

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あらすじ
原生林の奥深く、自由は古木と化した鮎之介と再会する。 傍らには母・真琴の幻影(=御影)、「300年、道を迷い続けた者たちを救えるのは自由、あなただけ…」と語りかけるが、自由の答えは「私はただ、ここにいたい…」。 二人を見守る喜多歩郎の眼前に、息せき切って現れたホワイトタイガー仁佐衛門、シベリア柳生がフリーシャ十兵衛の手で壊滅させられんと一同に告げる。 怨恨と憧憬、初代十兵衛に対するふたつの相反する感情を振り分け向けるべき相手を見出した喜多、颯爽とニセモノ十兵衛(=フリーシャ)打倒に向かわんとするが、仁佐衛門を追って現れた彩の一撃を顔面に喰らい、あえなく転倒。
「じゅうべえ…」父親の呼びかけにも無反応の自由。 「ゴーストライターってなぁ、ニセモノに見えるかもしれない。でも…コレが俺の仕事なんだ。菜ノ花彩の本当の仕事なんだ」 深と静まる森の中、彩の言葉が響く。 「自分で決めろ、じゅうべえ…自分の真路は自分で決めろ。失敗したら何度でもやり直せ、お前の一番やりたいと思っていることをやれ」
「思ったとおりのこと……」彩の言葉に徐々に反応していく自由。 その両目の先には、変わり果てた鮎之介が。 「私はずっと…この子を抱きしめたかった…」自由の頬をつたい、流れ落ちる涙。 その雫が触れたとき、色褪せたラブリー眼帯が再び光を取り戻し始めた…!