40年前に全ての住民が記憶を失ってしまった町＜パラダイム・シティ＞を舞台に起こる様々な怪事件、陰謀、怪獣の襲来などなどを、結果的にだが探偵業のようなものをやっているネゴシエーター(交渉人)の主人公が解決していくSFミステリーロボットアニメ。
いかにもゴッサムなパラダイム・シティの箱庭的世界観の秀逸さもさることながら、登場するキャラクター達も確かなユーモアと愛らしさに満ちていてストーリー以前の部分に魅了されてしまったのが大きい。「雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういうことだ」みたいな粋なセリフも雰囲気作りに一役買ってる。
惜しむらくはロボットアニメなのにロボによるアクションが基本退屈なこと。特に第2部から突然デジタル画に変わるんだけど、それに伴って話の規模がデカくシリアスになるせいで第1部のユルい感じが薄れてしまった。
