お腹すいた

ULTRAMAN シーズン2のお腹すいたのネタバレレビュー・内容・結末

ULTRAMAN シーズン2(2022年製作のアニメ)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

シーズン1が面白く何度も見返して待望のシーズン2だけど失速、としか言いようがなく自分は全く楽しめず全6話のうちの3話めで苦痛になり視聴を断念してしまった。

ウルトラマンだとかはあくまで映像作品の1つとして見るだけの自分には今作の人間サイズのウルトラマンが戦うシーンがメインで確たるテーマがあるようでない今作は苦痛でしかなかった。制作側が視聴者に何を見せたいのかがよくわからなかった。それを見定めたくてせめても完走したかったが、苦痛が勝ってしまった。

前作は進次郎がウルトラマンとして迷いを抱えながらも戦って行く事、この世にはエイリアンがいて同じように暮らしてるけど文化が微妙に異なる事などがユーモラスに描かれていて味わいがあり【物語】として楽しめた。

シーズン1のような【物語】を望んでいた自分には今回のは裏切られたも同然で、ストーリーのない単なるウルトラマンとエイリアンが街中で繰り広げるプロレスを見せられているだけとしか思えなかった。思わせぶりな会話を繰り広げ、いわくありげなシチュエーションが披露されるけど結局中身は何もなしでひたすら肩透かし。
一応、ストーリーがないわけではないけど(変な空間に飛ばされちゃった人間をウルトラマンが助ける)あくまでもウルトラマン同士の覚醒だとか戦いに重きが置いてあって、その部分を楽しいと思えない自分にはひたすら苦痛だった。

ウルトラマンの格好したキャラがプロレスやってるのを見るのを楽しめる人にはいいけど自分のようにそこではなくシーズン1のような物語の妙を期待する人には合わないと思う。

これはウルトラマンだから、何を期待して見てたんだ、と私のこのレビューを読んだ特撮?ウルトラマン好き?の人には鼻で笑われそうだけども全く別の作品を出して言い返させていただくと、『大怪獣のあとしまつ』があったがあれはこのULTRAMANと逆で三木聡監督の名とこれまでの手がけた作品、キャスティングを見れば「この映画でやりたいのは特撮ではなく三木聡流コントドラマに特撮の皮をかぶせただけ」である事がわかる。だから、あれは特撮を期待してみたらそら、裏切られるのだ。初日に観に行ったら途中で退席する人までいて滑稽だったが、タイトルとキービジュアルだとかの趣きから多くの特撮ファンが『シン・ゴジラ』のようなものを期待して、何年ぶりに映画館へ重い足を運んだのに期対していたのと全く違うものを見せられ裏切られたといたく傷付いての途中退席だったんだろう。まぁ、普段特撮しか見ずせっかく映画館へ行ったのに期待してたのと実際は違ったらそうなるだろう、けれども映画というのはわざわざ映画館へ観に行くなら自分は監督は誰で、これまでどんな作品を手掛けたのか、出演者の顔ぶれはどうかと予習をして行く、普通はそうすると思う、映画鑑賞に慣れてる人なら。それが、『大怪獣のあとしまつ』は作品のターゲット層と実際の鑑賞の層が乖離してしまい、あんな大批評を食らったのだと思う。SNSでも批判され大炎上していたけど、知ったように批評しているツイートの内容は全て的外れで私から見ればとても滑稽極まりない人たちだな、としか思えず心底三木聡監督やスタッフ、出演者には同情した。あの映画を見て批判する人は本当に単なる愚かな人たちで、無知の知そのものである。

脱線が長くなってしまったけど、今作はシーズン1のようなものを期待していた自分はがっかりした、と書きたかった、おわる。