このレビューはネタバレを含みます
この世界観に入り込むことが出来たのなら、もう楽しめます。勝ちです。
予備知識なしで観た当時、2話目でループものだと気づいた時「なんじゃこりゃ!?」という緩やかな衝撃。
1話完結で独立した話、パラレルワールドの世界を一つ一つ観進めて行ってたとき。
10話目でいつもと違う展開に。毎回、サークルを選択していた「私」が、どのサークルにも入らないという選択をした!
そこからは、四畳半部屋で引きこもり生活がはじまって、「私」は何日もの間、色々な選択の中であり得た並行世界を横断していたこと、そして悪友である、妖怪じみた風貌の小津がいた
「不毛なキャンパスライフ」が自分にとっての「充実したキャンパスライフ」だったということに気づく。
そして、彼は最終話のサークルに入っていない世界線で小津に合うのだが、ここでは小津とは初対面。
いきなり声をかけられた小津は困惑してしまう。(なーんかちょっと寂しかった)しかも、その時小津は悪戯のつけが回って被害者たちに追われて加茂大橋の欄干の上に追い詰められていたとき。
「私」はそれを助けようとした。
結局橋から落ち、骨折した小津を後日 明石さんとお見舞いに行くのだが、そこで初対面の「私」に付きまとわれて、
小津は今までの「私」が小津にしたような迷惑そうな表情を、「私」の顔は今までの小津みたいな妖怪のような表情をしていた、というラスト。わたしはこのラストが大好きです。
長くなったけど、純文学をアニメ化したような作品。淡々と日常のパラレルワールドを観ていたと思ったら全てが繋がるどんでん返し。良いアニメでした。あ、あとはやっぱり明石さんが可愛いです。