八咫烏

最果てのパラディン 鉄錆の山の王の八咫烏のレビュー・感想・評価

3.5
まるで「指輪物語」のような世界観の古典的ファンタジー。
作画は懐かしさを感じる質感や色彩。
ヌルヌル動くとかではないけれど1期より向上したと思う。
オーソドックスな物語をとにかく丁寧に作りましたって印象。

パラディンとなった主人公ウィルが領主として町を発展させ、予言により「鉄錆山脈の災い」を退治すべくエルフやドワーフの仲間たちと旅に出る。
パーティの半分はロン毛のゴツいおじさんで、なんと女っ気はなし。キャラが非常にシブい(笑)

ウィルは度がすぎた聖人君子。その聖人ぶりに周りは皆んな毒気を抜かれる。
凄腕の冒険者も、小悪党エルフも、小心者のドワーフも彼に命を預けるし、女神も味方につける。

神作画の戦闘シーンで盛り上がるとか、展開が目まぐるしいとかないし、言い方を変えると(絵面も内容も)かなり地味。
この硬派さは観る人を選びそうだ。
ウィルのバックグラウンドは必要不可欠なので、前作を観た上での視聴推奨。
今シーズンは一気見に向いている気がする。特に終盤の戦いは(結構含蓄ある事言ってたりするんだけど)焦ったくもあるので、日を置くと視聴意欲が削がれるかもしれない。

最近では珍しいくらい、地味で硬派なファンタジー。子供の頃ハリーポッターよりもロードオブザリングが好きだった自分は結構楽しめた。
八咫烏

八咫烏