もう争いは止められない。ジャンたちの葛藤、ガビたちやマーレ軍の思い、ここが複雑すぎる。
この作品のおかげで戦争とはどう起き、どれだけ残酷なものなのか、お互いが憎しみ合い終わることのないものであることであることを改めて知った。ガビたちやジャンたちが話し合うことで小規模であっても平和への大きな一歩が踏み出せたがちょっと進んでみるとフロックたちのようなイェーガー派とは分かり合えず争いが始まり殲滅することに。でもはい負けましたなんて言えないよね。家族、友人、大切な存在が殺されて、でもその感情を押し殺して相手を認める、サシャ親子のようなことをできる人って相当すごいと思う。この憎しみの連鎖が争いを生み、永遠と繰り返されていく。これが今世界で起こっているんだよな...なんて難しい世界なんだ。
エレンの壁の外の人類を駆逐するってのは逸脱してるようでこの争いを終わらす極論ではあるのがなんとも言えん。でもそうしたからって内輪揉めやまた争いが起きないわけではないというのもね..エレンを止めたところでどうなるのかもわかんないし、どうなるんだよ。
壁を破壊されて巨人を倒す物語がこんなこと考えさせられるものになるとは。すごいわ。なんでこんな最高の作品を見てこなかったのか。