わんこ我々はら組

進撃の巨人 Season2のわんこ我々はら組のレビュー・感想・評価

進撃の巨人 Season2(2017年製作のアニメ)
4.5
【3】2024.5.16 同時視聴

新規で見てるアニメより早く見終わってしまった。

世界で一番視聴者にリアクション映えするシーズンであることは間違いない、進撃の巨人シーズン2は何と言ってもとあるサプライズの存在です。そしてサプライズでどれだけ人の心をひっくり返せるのかという時に一番視聴者の感情を吹き飛ばす方法を使います。

前シーズンで、エレンの怒りについては触れませんでしたが、エレンの怒りには、キャラクター性以上に自由が奪われている人間の代表として戦うことを絶対に忘れない自由の戦士としての性質の表れとも言えます。
我々は、自由を得るために戦うことをやめなくてもいいのです。

今シーズンでは、壁の正体が明らかになり、壁の比喩性も向上します。人類を守っていると思われていたものは、人類の脅威とイコールのものであったのです。

人類は巨人に守られつつ、やはり巨人によって閉じ込められていたのです。まあ正直壁の正体は物語の展開的にどこまで比喩表現として機能しているかは知りませんが。

そして、ユミルが物語の主人公として今シーズンに一貫性を持たせます。
これはヒストリアの物語とパラレルで語られるものですが自分が自分のために生きること、そして人のために生きることが同じように祝福されています。どちらもが正解として観客に提示されていると同時に、進撃の巨人という物語終盤のエレンの行動への是非を観客に委ねる効果も併せ持っています。