Kana

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のKanaのレビュー・感想・評価

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原作を3巻が出たくらいから読んでたのだけど、社会人になって最後まで読めていなかったところ、アニメが完結とのことで一気見!
作者が、「漫画じゃなくアニメが原作」、と言ってるのがわかるくらいよくできてた。
立体機動装置の動きがカッコ良すぎるよね。
漫画だとちょっとダサいけど笑

最終シーズンの話ではないけど、エルヴィン団長が新兵説き伏せて突撃するところが、ウクライナのこととか考えてしまって辛かった。
兵長が最後までそれを引きずってるのも…ね。
生きる意味なんて、こんなに平和で自由で恵まれててもわからないのに、死ぬ意味なんて、もっとわからないよね。
結局は死ぬ時にできるだけ後悔しないように、生きるしかないんだよね。

あとマーレ編からは…
イスラエルとパレスチナのこととどうしても重なってしまって、それぞれに大義があり、信じてきたものがあり、過去がどうとかどっちが正しいとか悪いとかじゃなく、ただ勝った方が歴史上の正義になるだけなんだっていうのが、まさに人類の歴史だなって感じだった。
現実の人間のほうがもっと私利私欲に塗れてると思うけどね。

漫画を読み始めた時には巨人が不気味で過激で面白いなってだけだったのに、こんなに壮大な…しかも現代世界に重なってしまうような物語になるとは思いもしなかった。
巨人をいろんなものに置き換えると、いろんな見方ができる。
作者は今の時代をどう思ってるんだろう。

そう考えると余計に、終わり方に納得感はあるのだけど、他の道はなかったのかと悲しいよね…。
でもいい終わり方だった、エンドロールも含めて、ほんとによくできてた。
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