tabi

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のtabiのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アニメに再び興味を持つキッカケになった作品。

戦闘シーンや地鳴らしと、残酷であるほど映像が美しくなる不思議な歪みに酔ってしまった。

シーズン1から観てきて、
ミカサがエレンを終わらせる、リヴァイがジークを殺る、巨人化が消滅する、その後も人間同士の争いは終わらない、大して考察もせずに感情で観続けた自分でも予想できてた必然的な事は全部描かれていた。
それ以上に、ミカサとエレン、ジークとアルミン、エレンとアルミン、それぞれの対話のシーンが素晴らしかった。

エレンが仲間のためだけでなく、人間の抱えきれない憎悪を身勝手に背負った存在で、始祖ユミルと共にその怒りを体現して暴走したのが良かったし、彼らをそうさせた世界を現実的に描いてる。
エレンはとても愚かで間違ってるけど、彼の持つ感情はどれも本物だったし1番共感したキャラクターだった。

始祖ユミルの全てを理解するのは難しいが、愛の奴隷だったことからミカサの最終的な行動がユミルを解放したことは納得出来た。
この数年で絆って言葉がクソみたいな使われ方をするようになったけど、誰もが何処かで繋がりを求めて彷徨ってるような現代へ寄り添った物語にも感じたし、今までもこの先どの時代にもフィットするようなものにもなってしまってる。
生き残った人達を眺めて、ここまで命を繋いだ人達の顔が思い浮かぶ。彼等もまた次の世代へと託す使命がある。

最後は終わりの終わりの始まりまでってのはほんとーーーーにクドいけど、サービス精神とここまで描かないと…てのは理解してる。好きじゃないけどしょうがない感じ。

シリーズ通してop、ed全部好きだけど今回のlinkedhorizonのはクサくてクドい。原点回帰的なもんだろうけど、シーズン4以降には向かないと思う。歌詞もアニメの良いとこ取りしてるだけで、世界観が広がるより固めちゃってる印象。ミカサの最後の台詞にたたかえって重なったのはすごく嫌だった。
tabi

tabi