ぐりんでる

進撃の巨人 The Final Season Part.1のぐりんでるのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 The Final Season Part.1(2020年製作のアニメ)
5.0
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壁の向こう側の大国マーレの視点で語られる歴史。近代兵器の発達により巨人戦力の価値が薄れつつある中でも、その脅威を信じ始祖巨人奪還のためパラディ島へのさらなる攻撃、全ての終結のための宣戦布告がされようとしていた。
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ここで突如場面転換。全く知らない別の舞台・人物の視点での物語が始まりやがる。
この辺、原作で初見の際は心が離れまくってしまった。実際しばらくの間離脱した。

が、実はこれが、ここからがこの作品でとてつもなく大事な物語だと後になって思い知らされた。二週目はそれはもう唸りながら読んだ。
ここまで見てきたファンにとっては辛い出来事が起こるも、諫山先生が作品に込めたメッセージを強く感じるエピソードがどんどん盛り込まれる

とくにサシャ、ガビ、カヤの関係性、サシャ父の想い。展開としても見応えしかないし胸が締め付けられた

娯楽性も全く衰えず、どこに向かうのか期待感、緊張感が坂転がる雪玉方式で増大するし
ジークの脊髄液とかいうギョッとするキモいワードを撒き散らし不穏さもどんどん増していく。そして不穏さの合間に忘れない小さじ一杯のユーモア
ジーク「お前モテねーだろ」
リヴァイ「…モテたことくらい…ある」
こいつらいいよなぁw😂

そこからの絶望展開も本当に抜かりがない!リヴァイの「まだそこにいるのか、お前ら」のとこもかっこよすぎるだろ。
ここはアニメもよかったけど、やはりここぞという場面の迫力躍動感、衝撃は他の場面でも言えるが原作が凄まじいね。絵とコマ割りで魅せる描写力の凄さを改めて感じた。

さらにミカサがあまりにも可哀想すぎるし、この章ではあやつの株がみるみる大暴落。何考えてんだよ。この冬一番にすごく悲しい気持ちになる。

打って変わって、今まで様子がおかしかったやつのその様子のおかしさの原因なども判明し味わい深いキャラへと昇華し始めた今シーズンの締め方よ。

進撃1巻の表紙、前シーズンの奪還作戦での因縁の相手を上から見下ろすこれぞ進撃!って構図の反転。
見せ方カッコよすぎるわい😀

「私はマーレを信じてない。私は一緒に戦ってきた仲間を信じている」
ピークちゃんかわいい!!