プラネテスの17の情報・感想・評価

犠牲なくして成功はなく、非情さを持っていたからこそなしえたことが過去の歴史では多くある。 しかし、その非情さも原点には子供のような無邪気さからくるものなのかもしれない。

フォン・ブラウン号（木星往還船）計画とハチマキパパの背中を通じて、見える何かを探す回。 一般感性の人間と、ワガママを貫き続ける悪魔のような人間の、決定的解離というか、相容れない断絶ぶりがかなりダークと言いますか、非常に鋭利な刃物のようです。 一方で狂気なくして夢など叶えられないと、そう痛感させるような物語のシビアさが、逆に面白い反応を運んだようにも見えました。 二つの背中を見つめたハチがこれから何を決めるのか。タナベとの関係は？ 少し不穏を孕んでますね…