さんかく

スキップとローファーのさんかくのレビュー・感想・評価

スキップとローファー(2023年製作のアニメ)
4.3
ジャンルは「青春群像劇」でいいのかな。彼ら彼女らの高校生活いや人生を、もっともっと見たいです。原作を読むか、2期を待つか悩みどころ。

まず、映像も歌もキラキラしていてかわいいOPに心を掴まれました。2023夏アニメではマイベストです。

次に、高校の校風が自分の出身高校と少し似ているのもあって、非常にノスタルジックな気持ちになりました。スポーツ祭、文化祭etc、現実の記憶の断片が次々に思い出されてきました。(今更ながら、懐かしいあの日々は二度と戻らないんだなあ……。)

年頃に考えたり悩んだりするキャラクターがたまらなく愛おしくて、抱きしめたい気持ちになりました。(愛おしいと思うのは、十代の青春の当事者から随分前に離れたからこそなのでしょうが……。)なんならあの頃の自分も抱きしめてあげたいです。がんばっているね、って。

キャラクターの内面をリアルに描いて、ノスタルジーや心に刺さるような共感を覚えるのに、「重い」作品にはなっておらず、癒しさえ感じる視聴感なのは、ミツミという”眩しい”主人公が軽やかにマイペースに作中で動いてくれるから。ありそうでなかったような物語で、作り手のバランス感覚がすばらしいと感じます。

出会えてよかった作品です。
さんかく

さんかく