ガバガバなSF設定や一般人の倫理観に目を瞑れば、大海を知らない少女が余命間近なヒロインによって救われる病弱×セカイ系作品である。3,4話で加速度的にインプレッションを与えられるが、たきなが徐々に変化していく様を服装や言動に表れており、2人の関係性だけに焦点を当てれば丁寧な作りである。
随所に攻殻機動隊やジョジョ、有名洋画のオマージュが感じられてエンタメ愛が感じられる。シリアスパートのリアリティラインも落差が激しくて逆に面白かったかもしれません。負の遺産のモニュメントをイルミネーションにするのも如何なものなんでしょうか…。ガバガバ組織の秘匿私刑団体とジョーカー擬き率いる闇バイター集団のコントは狙って書いているのなら感心します。
