ベビーパウダー山崎

ボージャック・ホースマン シーズン6のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

5.0
シーズン1~6まで総合して五点。己の無責任な行いが巡り巡って現実をいつもダメにする。喜劇的な振る舞いが後の自分を苦しめる。未来は不透明で、過去を切り離す事は絶対にできない。死ぬギリギリで生にしがみついてしまう情けなさにも悩まされる。結局ダラダラと、そして人生は続く。分かりあえているからといって側にいてくれるわけでもない、愛や友情は確かにあるがドラッグやセックスも同じ距離にある。キレイ事ばかりで生きていくのが正しいのは理解しているが、そうもいかない、欲望や悪意を漏らさないように抑え込めるほど器用でもないし強くもない。楽して手に入る自由なんてものは端から存在していない。シーズン3の元子役のオーバードーズからの自殺未遂、シーズン5の母親の葬式、シーズン6のラストの星空。幸も不幸も当然ある、どう生きるかは自分次第。人は変わらない、だが成長はできる。真顔で見ていると引っ張られて本気で自殺したくなる表現はベスト・オブ・ベスト。