KengoTerazono

エスタブライフ グレイトエスケープのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

-
評価が不当であると言わざるを得ない。
まず主題がいい。そして百合がいい。最後にスタイルがいい。
逃げる話なのに各エピソードのタイトルは逃げられないで締められている。そう、人生には逃げられない問題が必ずつきまとう。それは究極的には生きることから逃げられないのだ。逃げられない事柄から逃げないために、この作品のキャラクターたちはクラスタから逃げる。逃し屋はそれを助ける。
黒く縁取られた立体的なキャラクターの違和感、それが立体的に動くという違和感を最初は感じる。だが、その動きがだんだんとクセになっていく。3Dモデルであることと、2次元的であることの間にあるような、ズレ感のある動きがいい。また、モデリングされたキャラクターであると言う点は、クラスタという概念に直結する。作られた、管理された世界であるからこそ、この世界はモデリングされてないといけない。アニメであることと、この作品の主題が、2次元とも3次元ともとれない歪なスタイルを必然的に要請しているように思う。
そして、百合。わたしはフェレス推しだ。彼女のエクアに対する想いは、最高の百合成分だ。だからこの作品が好きだ。
KengoTerazono

KengoTerazono