KengoTerazonoさんの映画レビュー・感想・評価

KengoTerazono

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映画(206)
ドラマ(53)

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

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加害者は相手への加害をすぐに忘れ、思い出したがらない。戦争の惨劇を伝える責務はしばしば被害者に押しつけられる。だが、これは両者の歴史的責任である。逃げてはいけない。逃れられない。

謝罪が欲しいのでは
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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素晴らしかった。
のんが語るたび、その「普通さ」に涙した。

8月6日のその先、8月9日のその先、8月15日のその先、生活は生きている限り続いていく。もちろんその前もあって、ずっと積み重なっていく。そ
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

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まず子役たちが大きくなっていることに感動した。大柄な長男は縦にすらっと大きくなり、小柄な次男は眼鏡に制服を着ている。

世代交代とでもいうべきか、橋爪功の役割を、予備軍だった西村まさひこが担う。山田洋
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家族はつらいよ2(2017年製作の映画)

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忘れ去れられていく老人たちの侘しさと切なさを軽快に笑い飛ばしてくれる。

年齢を重ねることは辛く、過去が鮮やかなだけ、嫌気がさすが、きっと幸せなことなのだろう。

家族は「崩壊」しているくらいがちょう
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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「映像作品」だったブレードランナーを「映画」に押し上げた。

自分が自分である理由、自分の所在、よりどころはどこにあるのか。レプリカントの葛藤として描かれているが、紛れもない我々人間の葛藤である。そし
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

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私としたことが、、、楽しみすぎて公開日初日に観てしまったじゃないか!
もう史上最高のコンフィデンスマンが揃ってくれればそれだけで満足さ!

詐欺師の性、底辺の性そういうのを全部逆手にとって華麗に騙す。
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続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

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復活。週に一度寅さんをみるプロジェクト。

寅さん、母親に会う。なかなか良いエピソードだった。どんなに想像と違っても、血が繋がっている以上は向き合わないとしょうがないし、向き合わざるを得ない。大切な人
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タイピスト!(2012年製作の映画)

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オープニングから可愛いの嵐。
さしずめフランス版「逃げ恥」と言うところだろうか。極めたら極めただけ見える世界が変わってくる。それは何に熱中しようと変わらない。

フェミニズムに憧れた生意気な田舎小娘が
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

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みんな頑張ってるけど、嫌味の食物連鎖が止まらない。もっと他人の価値観を大事にしてよとお互いに言い合うが、いかんせん自分の主張しかしないので、全てが平行線になってしまう。でもみんな頑張ってる愛すべき人な>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

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登場人物みんな嫌いだけど、まあなんか、ワンシチュエーションで面白いんじゃないかしら。つまるところ、世界はバカの宝庫なんだ。あと、テクノロジー怖い。

家族はつらいよ(2016年製作の映画)

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三世帯同居といっても中身はやはり核家族なのだろう。互いに自分らの家が大事だし、親のいざこざには巻き込まれたくない。

山田洋次は戦前の人だから価値観の流動を1番肌で感じた世代だ。その山田洋次が「家族は
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

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音楽で交信する。運命に導かれる。本能に従う。
クライマックスの盛り上げ方がすごい。
トリュフォーかっこいい。ソシュールみたいな感じですかね。最後主人公に英語で喋りかけてたけど、英語できたのか!って思っ
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8 Mile(2002年製作の映画)

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3-1-3、名前の由来は東京03と同じである。
アメリカは異文化が乱立している場所である。成り立ちが成り立ちなので、しょうがないのだが弊害は多々あるだろう。そのなかのひとつが「ところ変われば立場が変わ
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ANIMA(2019年製作の映画)

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チクタクと規則正しく動く一般人の中にいる1人の道化。トロンとしたその目が、ワンテンポ遅れるそのコミカルさが愛らしくさえある。西洋の舞踊は跳ねる上の力、日本の舞踏は下へ腰を落とす力だと聞いた事がある。身>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

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Netflixにある山田洋次監督作品を見尽くす。

映画における旅は場転するワンシチュエーションの物語だ。限られた人たちが外界と触れることで、自分の内面を見つめ直す。空間的な旅と時間的な旅が交差する。
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

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毎週寅さんを1本観ることにする。1年以上かかる壮大な計画である。続くかな。のりかかった船だから、続けてみせる。

高度経済成長真っ只中の世の中で、古い価値観と新しい価値観がぶつかり合い、ユーモアが、人
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

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レイシストの「普通」の部分を考えていなかった。彼らの二面性は、暴力よりも怖く、暴力よりも暴力的だ。彼らが「普通」にしているのに、なぜか滲み出るあの緊張感はすごい。子供の無垢な笑い声が、彼らの親子の「幸>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

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なんだかとっても温かい気持ちになりました。ラストはとても良かったよ。心配しなくても、彼女はしっかりとした自己を持っている方だと思います。自分探しの旅という名の自分誤魔化す彷徨いなんかではない。もっと内>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

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バヨナは欲しがるね。これでもかとサスペンスのシチュエーションを用意していて、さらにその一つ一つがオマージュにみちている。
ニコニコしながら恐怖演出を考えていたかと思うと悔しいが、こちらもニコニコしなが
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

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鏡を使った奥行き感は素晴らしい。カメラの奥に広がる世界を、平面に写し込むことで、多面的なショットになる。
長回しも好きだ。
ぶつ切りも好き。
この手のストーリーは洋画の十八番な気がする。
ただ亡命した
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海街diary(2015年製作の映画)

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この映画はまるで日常の走馬燈だ。葬式に始まり葬式に終わる。誰かとの別れが誰かの出会いに繋がり、悲しみの中に少しの希望も見出せる。

カメラの浮遊感が鎌倉の独特な時間の流れを思わせる。豊かな空間が広がり
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(2017年製作の映画)

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日常を如実に写実しようとしたけど、少しビビったって感じ?
彼女のセクシーさに少し頼りすぎたって感じ?
まあまあ質の良い自主映画って感じ?
エンドロールの写真集が1番エモかったって感じ?

パプリカ(2006年製作の映画)

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すごい映画を観た。
人と向き合うことの難しさと恐怖、自分と向き合うことの難しさと恐怖が巧みに描かれていると思う。いつも何かに侵されている漠然とした怖さは、ネット社会真っ只中の私たちにとって、より身近な
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

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これは表情のドキュメンタリーだ。彼等の彫りの深い顔面には、言葉以上の情報量が詰まっている。

そして、レオーネは焦らしの天才だ。ワンカットでジリジリ責めるだけではなく、モンタージュでもなおのことジリジ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

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日常の中に差別は連鎖している。どんどん繋がって何かの拍子に緊張の糸が切れた時、事態は最悪の状況となり、誰が悪いのかも分からなくなっていく。
白人の黒人に対する差別と、黒人の中にある人種差別意識。多くの
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

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交友関係が断絶するというと、大喧嘩の末に別れるとか、転校など強制的に別れさせられるとか、理由は様々であるが、1番多いのは「なんとなく」である。
友達には旬があるのだ。この物語は彼ら仲良しグループの旬で
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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

哲学めいた話をしているが、結局人種という名のレッテル張りを繰り広げているだけの西洋人を皮肉りまくる。
私は信じている。彼女がハッピーエンドを締めくくったと。

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

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ポケモンがすきなのね。
日本原作のハリウッド映画は渡辺謙だしとけばいい感あるけど、まあ、とやかくは言うまい。

ミュウツーはカントー地方産であると言っていた。なんかアニメと繋がりがあって愛を感じた。
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時をかける少女(1983年製作の映画)

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16という年齢は、いろいろな事に目覚める時期だが、自分はその事に気づいていない、曖昧な時期だ。
上手いとか下手とかそういうことを超えた、子供たち本来が持つ魅力、等身大だからこその説得力があった。
大林
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疑惑(1982年製作の映画)

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情で判決を下すのが新聞なら、理性で判決を下すのが裁判だ。
性悪女の底知れぬ魅力、あの何を考えているか分からない表情、制御不能なあの性格、嫌でも男は引っかかる。
証人尋問の合間合間に見せる桃井かおりの表
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息子(1991年製作の映画)

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何気ないセリフで登場人物の関係性や力関係が自ずとわかる。
映っている風景の外から聞こえてくる声や、カメラに映る人間の、カメラの外にいる人間に対する反応が、画角を、世界を広げてくれる。余白が生み出す想像
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

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甘くて淡くて可愛らしい。子供と大人の境界に生きる中学生だからこそおこる事件と一種の原始宗教が観ていて愛おしく思えた。大人らしく振る舞うけれど、どこか突飛で危なっかしいあの感じ、あの感覚、子の心、親知ら>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

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卒業って、あっちの卒業なのね。てっきりそっちの卒業だと思ってたから、意表を突かれたよ。
あのロビンソン家族はみんな、母父子共にムカつくしダスティンホフマンもちょっと気持ち悪い。だが、ラストはいろんな人
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

このタイプの映画の感想は即ネタバレになってしまう。
どんなに崇高な哲学や信念、芸術も、所詮女の裸の前では無力なのだ。
詐欺師はオサカナに1番欲しいものを与える。ただし、最後は1番大事なものを持っていく
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

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大都会、東京。
その響きは華やかで輝きに満ち、夢に溢れている。ただそこで自分が輝けるかは別問題。
危うい青春。
今を煌く若手のホープが総出演。
優勝は門脇麦。
以上。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

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こんな文章こねくり回すのも、ましてや星をつけるのも、全く持って意味がないが、書くしかないから書く。

ただただ怒りを禁じ得なかった。
やり場のない怒りだ。
作られるべき映画だと思う。見なければいけない
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