なつふじ

機動戦士ガンダム 水星の魔女のなつふじのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
4.2
#3話
ぶっちゃけ今回はハズレの大河内だと思ってたから、スルー予定だったんだけど……「新規若年層を狙った令和ガンダム」とか「最近のディズニーやマーベルに見られるジェンダーバイアスやLGBT的アップデートが反映されてる」みたいな感想を機に見てみた。

……いやめっちゃ平成!
スレッタとミオリネは令和的な関係というよりも、10年代のいわゆる美少女動物園モノの延長線上のノリ。

若者ウケするよう学園モノにしたらしいけど、生徒が皆社長の子という設定に加えて、支配的な親との確執という題材…どう考えても令和ではない。

そう考えると、本当に若手が作ったチェンソーマンやタコピー、女性先導で作られた私ときどきレッサーパンダとかは、本当に令和世代や女性のマインドや価値観が現れてるなぁと。
実際、若年層の多いメディアや配信ではウケてないんだよな…宇宙世紀世代は、逆にライトすぎて乗れてないみたいで、やはり平成世代にウケるアニメになってる。

がしかし、そういう先入観を取っ払えばガンダムと、ゼロ年代的な百合深夜アニメと、花より男子的逆ハー少女漫画が融合したカオスなアニメとして見るとすげー面白い。
プロローグを見るに、後半はきっといつもの大河内的なちゃぶ台返しが待ってるんだろうし、楽しみです。

ところで、YOASOBI「祝福」の原作小説「ゆりかごの星」、ライトな外伝掌編かと思いきや、めっちゃ大事なエピソードやんけ!!
水星はともかく、母親のくだりは流石に本編でもやる…よな?
しかしこの小説みたいなテイストでも面白そうだな。水星を舞台にしたSFって少ないし。

#5話
今回一番面白かったかもしれん。グエル愛おしいキャラすぎる…
スレッタもミリオネもグエルもグエルのとりまきも皆かわいいし、キャラ萌えアニメとしては今のところ最高に面白いんだが……エランとかーちゃんだけが「ガンダム」してて不穏だ…
2クール目のグエルの道程が不安だぜ…

#6話
何の説明もなしにいきなりちゃっかりキャンプ生活満喫してるグエル先輩面白すぎて決闘とオチが頭に入ってこない。

しかし機体に魂入ってるとかガンダムじゃなくてエヴァじゃんと思ってたけど、「3人目だと思うから」までやるのかよ。これが大河内の"祝福"なのか…?ファフナーなのか?と思ったけど今回の話はギアスでもなくプリンセス・プリンシパルそのものだった。

あと #水星の魔女 、やっぱり百合ものじゃなくて逆ハーものだよね。花男だよね。設定だけじゃなくてマインドもウテナだったな。

ファンネル同士の対決はやっぱりMS置いてけぼりになるからバトルとしては面白くないなと思ってたけど、ファンネルにも魂搭載は流石に富野由悠季も庵野秀明も冲方丁も幾原邦彦もドン引きですよ…

#10話
今回の
「私…いなくてもいいってことですか?」「そうね」
のすれ違いシーンは良くも悪くもコードギアスの「例えば日本人を殺せ…とかね」を彷彿とさせる大河内みを感じた。と思ったら今週から大河内脚本に戻ってた

しかしこれでグエル君がガンダム乗ったらマジで正統派主人公だな

#12話
1クール目最終話は激アツ展開か鬱展開がくると予想していたが、まさかのホラー展開だとは……
ママが鼓舞するシーンはBGMも相まって恐怖と笑いが交互にくる謎の感覚を味わえたが

ミオリネのフレッシュトマト味という伏線が、まさかこんな最悪な形で回収されるとはな……

ここまで基本大河内だったけど12話は富野っぽい台詞回しとかガンダムみある表情とか出てきて、なるほどここからガンダムになるのかと思ったが、見終わってみたら紛うことなき純度100%の大河内一楼アニメだった。これで終わりとかギアスかよ!
グエパパの話は別の回でやるべきだと思うけど

しかし個人的な趣味としてはスレ虐のが見たかった。ミオ虐のがキャラ的には美味しいはずなんだけど、やっぱたぬきデザインかな…虐属性強いから
ミオリネはどっちかというと、虐待よりわからせ要素のが強い気が
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