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機動戦士ガンダム 水星の魔女のblacknessfallのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
4.0
今世紀に入ってのガンダムの新シリーズはまったく観てない。もはや興味の範疇外。しかし、新シリーズのこれ、キモオタ達に嫌悪されていて罵詈雑言誹謗中傷されてると聞き興味を持った。
奴らに嫌われるってことは間違いなく良識的な傑作なわけじゃん。オタクなんてエロい女体で人一倍シコっていながら女性蔑視するようなクズなんでね。おまけに大半がネトウヨでしょ。エロと差別にしか興味がない連中から猛烈に嫌われてるなんて、もう信用と期待しかねぇよ😏

全部観てないから他にもあったのかも知れないけど、生徒間の諍いをモビルスーツでの決闘で方をつけるというストレートな学園モノな設定は驚いた笑 こういう溌剌したグルーヴ観たことない。

主人公のスレッタとミオリネが2人とも女性で婚約している。同性愛をエンパワーメントすることを宣言した姿勢は近年のアメコミ映画のようで痛快。ようやく日本でもこういうのが出てきて嬉しくなった。
ミオリネの婚約者になったことに戸惑うスレッタにミオリネが「水星は遅れてるのね、ここではそんなこと当たり前」と呆れつつ言い放つシーンは明らかに同性愛者の権利を守る側に立つことを宣言するもの。
マイノリティの権利を踏みにじることが大好きなキモオタの癇に触ったのが容易に想像がつく笑
現に検索したらたくさん出てしたよ同性愛ヘイトとガンダムパイロットが女性であることへの憤懣のツイートが笑 素晴らしいな😆

でも、何よりキモオタ達を怒らせたのは、オタク的な萌えを体現してる女性キャラが1人もいないこと。
大人も子供も物語のキーになるのは女性で色んなタイプの女性キャラが出てくる。けど、鬼滅の刃の恋柱みたいに巨乳を不自然なラインの服で見せつけるのや葛城ミサトのように奥手なボクにエッチなイタズラをするお姉さん的なのも、バイオレット・エヴァ・ガーデンのように清楚で従順で男好きする美少女もいない。
要するオタクの心地好くしてズリネタになるような女性キャラが皆無なんだよ。
主人公のスレッタなんてペルシャ系の体色、赤毛のくせっ毛、タヌキっぽい丸顔に低い鼻に麿眉。個性的でキュートだが性的なアピールポイントなし。このスレッタの顔の造形はどこにいない無国籍なミステリさあっていい。オリジナリティもある。なもんで連中はブーブー文句言ってんだよ。評価軸が萌えしかないって本当に知性がなく醜いよな😏

さらに言うとスレッタはガンダムの主人公なのにまったくウジウジしたところがなく、異様に素朴で純な性格。まるで太古の少女マンガの主人公のようで新鮮だった。その古さが新鮮なんだよな。全体的に『エースをねらえ!』の岡ひろみチック笑

軍や政府よりモビルスーツを製造する大企業の力が上になってる世界も現在のグローバル経済を反映、風刺してるようで興味深かった。
自分が知ってるガンダムから逸脱した部分が全て刺さったからとっても楽しく見れたよ。
シーズン2も楽しみだな😏
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