一度に二度美味しい作品ではあるものの要素が両極端過ぎて、食傷気味になってるレビューが数件見受けられる。だからこそ声を大にして言いたいのは、この作品は決して面白くない訳じゃない。むしろかなり面白い作品であるということ。
前半はお馬鹿すぎる下ネタを、ジャンルとヒロインを取っ替え引っ替えしながら、単純に笑って楽しむギャグアニメ。そして後半は、前半にギャグ描写だと思わせていた非現実感やヒロイン達が思い出す存在しないはずの若い頃の主人公との記憶を伏線に一気に王道の泣きゲー展開へと持っていく。前半エッチで馬鹿馬鹿しくて無茶苦茶なのに、後半はちゃんと泣きどころを魅せてくれる。ED演出にも地味に力を入れて、ほんとここまで振り切ったオリジナル作品もそうそうないだろう。
というか、『異種族レビュアーズ』や『異世界迷宮でハーレムを』をアニメ化したり、『見える子ちゃん』で特に意味もなくエロいアングルを幾つも入れたり、製作のPassioneは、作品にエロを入れないと気が済まないのかしら。オリジナルでこんなものを作るとは。
そうね……イロモノ好きな人、またはエロ漫画にストーリー求める人におすすめです。