打ち切りエンドっぽくはあるけど、人生をかけた戦争を放棄してまでプロフェッサーを救おうとするエリックの、友情を超えた愛情を感じられるいい最終回だった。
作品全体の感想としては、現実世界に存在する人種、性別、性的マイノリティなどあらゆる差別の複雑さと根深さをしっかりとフィクションに落とし込んでいるのが凄い作品だと思った。タイムスリップが出てくるけど、過去でも未来でも差別は全くなくなっていなくて、人類が生きる限り差別は残り続けるのだろうかと絶望的な気持ちになる。マグニートーの気持ちもよく分かる。しかしそれでも諦めることなく対話によって地道に解決していこうとする人たちの希望や光の存在であろうとするところがX-MENの魅力なんだと思う。
作画は少し心配になる部分も多いが(特にシーズン1とシーズン5)アメコミの絵柄がそのままゴリゴリ動く迫力ある感じがとても好みでした。