ネットゲームの世界に囚われてしまった男の話。シーズン２。
シーズン２は、シーズン１とは違い、主人公が出てこない話が多かった。
主人公の手下や、人間側のストーリーがかなり目立った。
最終的には全て、主人公の思惑通りという内容。
正確には、主人公の配下の、だが。
個人的には、鬼平犯科帳が感覚的に近い。
主人公や主人公の手下が人間と関わることで起こる、人間の理不尽な死や、成長にドラマ性があって良い。
逆に、主人公は人間性が一部欠落しており、凡庸なサラリーマンとしての自分、冒険者モモンとしての自分、偉大なる支配者アインズとしての自分を演じている内に、外から見れば底知れぬ化け物に見えてしまうという面白さがある。
それぞれの立場で適切な自分であろうとしているのが滑稽でしかない。
彼は、サラリーマンとしての自分さえ消してしまえば、ボンドルド君と同じくらいのことが出来る逸材なんだ。
シーズン１と面白さの方向性は少し変わったが、引き続き観ていきたい。
主人公は、人を生かすも殺すも自分の属する集団にメリットがあるか？で考えており倫理観が薄い、あるいは欠落しているのが面白い。
主人公の部下達は、主人公や引退していった主人公の部下達が作ったノンプレイヤーキャラクターであり、だからこそ最後に残った創造主である主人公に絶対の忠誠を誓っているのだが、どこか『トイ・ストーリー』を連想してしまう。
このストーリーはどういう決着を迎えるのか？それが気になって、平日なのに１クール一気見してしまった。
明日もやるだろう。
