ストップモーションふうのフルCGアニメ。
何も言われなかったら「よくできたストップモーションアニメだなあ」ってなる。
とにかくこの映像の美しさとかわいさにやられる。
フェルト的フワフワ起毛感も陶器的な質感も表現されていて、森や空などの自然背景のクオリティもハンパない。
あと、食べ物。
なぜあんな美味しそうなんだ。
本物以上に美味そう。
けっこう大変そうなアプローチだと思うけども、なぜこの手法だったのか気になる。
全4話の構成。
1話目をふわぁっと見たせいか、話そのものに初めから乗れたわけではないけど、2話のラストで「おっ、そう来るか」と。
〈ONI〉の存在とは何か、で引っ張る話。
そして最終的に主人公親子が向き合うべき〈ONI〉と、その解決の仕方のかわいさには唸った。
とても普遍的な話で、古今東西どこにでも起きてること。
イスラエル・パレスチナ問題なんか、まさにこの形なのでは。
最後にあっち側が計画中止したけど、もし実行していたらって思うと……。
子どもも観るような作品において、このバランス、この終わり方で全く問題ないのは確か。
ただ、こっちは大人なもんで、どうしても現実的な複雑さを考えてしまった。