YG

サイバーパンク エッジランナーズのYGのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人体改造が一般化した世界で、不正が蔓延るナイトシティ。そこに暮らす一人の少年デイビッドは母親と二人暮らし、貧乏ながらも大企業アラサカの私立学校アラサカアカデミーに通っていた。ある日、ギャングの抗争に巻き込まれ母親は死亡。一人親を亡くし、金は尽き、どん底のデイビッド。母親の上着からインプラント「サンデヴィスタン」を発見する。母親は死亡した人のインプラントを売り捌いてデイビッドを学校に通わせていたのだ。サンデヴィスタンは軍用で、殆どの人がエッジの向こう側を越えるサイバーサイコ化(ラリる)する代物。だか、デイビッドはこのインプラントを装着、サイバーサイコ化せず使えるように。

ある日電車の中で、チップを抜き取るスリ”ルーシー”と出会い、その仲間のギャングに拉致され、結果としてギャングに入隊する。それがエッジランナーと呼ばれる集団。エッジを走る者、、、つまりは死と隣り合わせというわけだ。


男の願望・エゴ
ルーシーはデイビッドに生きてほしくて・自分自身の為に夢を追ってほしくてネットランナーを殺しまくってたのに、デイビッドは自分でなく他人の夢を見てた。母親がデイビッド望んだアラサカで最上階で働く夢、ルーシーの月へ行く夢。

「私なんか守らなくていい。あんた自身が生きてくれていれば、それだけでよかったのに」(ルーシー)

「俺のことはいいんだ。何もない俺の代わりに、君が君の夢を叶えて欲しい」
「それが俺の夢だ。そのためなら、他の何を失っても悔いはない」(デイビッド)

好きな男の為に人を殺しまくったのに、好きな男のエゴで1人残された。月へ行った時の最後のルーシーの顔がそれ。月へ行けたっていう2人の夢が叶った瞬間、だけどデイビッドはいないっていうこと。


レベッカは死んでほしくなかった。
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