厨二特有の痛々しさに抵抗感を覚える人にとっては、3話くらいまでは辛そうだ。
しかし、その幼稚な発言や下ネタ、抑えきれない衝動、見栄を張った嘘など、"若気の至り"であるキモキモのキモの部分が前半に描かれているからこそ、後半の成長が際立ち、感慨深いものになる。
好きな人や友人との関わり方。
自分の趣味嗜好や感情との向き合い方。
性への好奇心。
悶え苦しむほどの恥ずかしい過ち。
涙が溢れるほどの嬉しい気持ち。
大切にできた時と、大切にできなかった時。
子どもから少し大人に近づく思春期というものが、コミカルに繊細に丁寧に描かれている。