バリー

人形劇 三国志のバリーのレビュー・感想・評価

人形劇 三国志(1982年製作のアニメ)
4.2
まだ途中までしか観てないけどこの作品からはTVの本気を感じられる。

声優さんの凄さもさる事ながら、この作品において一番凄いのは操演の方々である。
ただの人形を時に数人がかりで操り、見事に感情を表現している。
無言のシーンでの感情の機微が驚くほどに伝わってくる。
人形の操演者、世の中的にもっと高く評価されてもいいはずだと思うほどの演技。

そして今作に関しては紙で作られた人形であるにも関わらず(紙は頭だけらしいが)、必要なシーンでは本物の火を使い、本物の水を雨に見立てて人形に降らせたりしている。

CGの無い時代だからこそ試行錯誤の末の本気、今のTVからはほぼ感じる事のできない本気を感じられる。

若き日の紳竜も良い味を出している。
まだ業界に染まりきっていない島田紳助、逆に新鮮であるw

どんな世界でも、個人や一集団が力を持ちすぎるのは危険な事なんだ。
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