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とある科学の超電磁砲Tの液晶のレビュー・感想・評価

とある科学の超電磁砲T(2020年製作のアニメ)
4.8
ほぼ文句なしの傑作!!!
fripSideの曲(YOASOBIのアイドルってfripSideっぽいよね)が流行ったアニメ1期が一番世間的には盛り上がっていたのは間違いないけれど、アニメとしては3期が段違いでベスト。
なぜなら、原作の面白いところをただひたすら真面目にアニメ化したから!
1期の御坂美琴が発する電磁波のやつみたいなヤバいエフェクト作画とか超絶な芝居みたいなのはあまり見られないけど、とにかく上手い。
前期OPの最初の御坂を見ればクオリティの高さが一発でわかる節はある。

御坂美琴という最強なのに選択を間違えまくる困った中学生が主人公であることの良いところは、
美琴がどんなことをしても「OK、こういうこともある、また仲間たちと一緒に頑張ろう」という気持ちになれるところ。

だから自分に魂(っつうかゴーストですよね)がないことに気づいて安楽死を求めるロボットを美琴が破壊してしまっても悲劇として受け入れられて、
つまり、主人公の価値観は絶対だという感覚なしに見られる。
当然の話じゃない?とも思うけど、たとえばものすごい犯罪をしても、友達がいて、お互いへの想いがあるから見ててイラつかない、みたいなバランス感なかなかない。

メインのストーリーの間に挟まる佐天さん主役の20話では暗部の人同士のバトルが見られるが暗部の2人ともそのバトルの少し後に死ぬことが確定している。
佐天さんが知ることはないけど、フレンダから連絡が来ない悲しさだけが残る(良い)。でも初春は来てくれる。友達がいる。

その話で暗部の人ってみんな死んでいくんだ〜と思っていると、
次に出てくる暗部組織はポンコツなのに友達を助け合って生き延びてしまう!本当にいい。
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