古き良きノベルゲーム原作アニメ味というか、ジュブナイルとSF風味の塩梅と言いますか、とにかく懐かしい感触が心地よい作品です。
丁寧に物語を積み上げてくれたから、アトリと夏生が惹かれあってく物語も美しく、同時に明確な現実を双方に突きつける。夏生君の葛藤もかなり心に響いたが、個人的にはアトリの苦悩の正体が新鮮でした。
あと本作最終回が非常に美麗でしたね。展開としては「lain」のような結末に似てるけど、強いていうなら『HELLO WORLD』の結末に近いです。けれど単なる真似じゃなく、このアニメならではの発展を見せていたのがとても嬉しかったです。
勿論もうちょっと掘り下げが欲しいところもありますが、こちらが想像していた以上に素晴らしいアニメでした。
これを機にゲーム原作アニメにもっと触れてみたい。