センカン

AIの遺電子のセンカンのレビュー・感想・評価

AIの遺電子(2023年製作のアニメ)
3.1
1クール丸々プロローグか!

AI好きには堪らん世界設定、毎話開始5分くらいの登場人物説明で明かされるAIと人間の葛藤具合に心踊らされます。AI、ヒューマノイドにとっての感情、記憶、努力、恋愛、そして死、人間にとって当たり前の葛藤をAI目線で描く事のエモさたるや。
主人公の追い求める母の電脳コピーというのも気になるところ。

ただ、ちょっと尻窄む話が多い印象、もっと波乱あるやろー!って手前の起承辺りで話が終わってしまう感じがあって、これ解決で良いの…?と疑問に思いながら終わる事が多いです。後味の悪い、というよりは薄味な話の展開ってとこですかね。小噺でそれならまだしも、主人公の話全く進まん!、最終話でやっとスタートラインに立って終わりになっちゃいました。ここからが面白そうなのに。

世界観、設定が好きなだけに、話の締め方まで拘っていれば一気に高評価になったと思います。もう一つって感じの作品でしたね。あと余り動かない作品だから過度には求めないですが、作画が緩い、動きの少ない分、表情で感情の機微を強く表現してくれれば、見る側としても感情移入しやすかったかと思います。

点数内訳
世界観:4.0
ストーリー:2.5
キャラ:3.0
音:3.5
映像:2.5
スコア:3.1
センカン

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