キングダムは原作派だったが、初めてTVアニメ版の良さを実感出来たのがこの4期。
政争を中心とした様々な人間ドラマが熱い。特に呂不韋との対面対話シーンはシリーズ屈指の出来栄えで、胸に迫るものがあった。ここは声優さんの芝居、演出等、アニメならではの要素が光る。
・戦争は無くならないと決め付けるのは"人への諦め"
・醜悪さ等は人の持つ側面であって本質ではない。"人の本質は光"
凄惨な幼少期の回想を交えて語る政の一連の言葉に、思わず泣いてしまう。
敵ながらその成長に心を動かされる呂不韋の心情描写も素晴らしい。実際に呂不韋が泣いていたかは明確に描かれていないものの、対面の政を、画面下半分滲むように映すことで涙を仄めかしている。
昌平君や陽ちゃんの格好良さは原作通り。OP/EDもセンスがあって良かった。2022年夏アニメでは私的ベスト。
